サロメの断頭台

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サロメの断頭台

  • 著者名:夕木春央【著】
  • 価格 ¥2,189(本体¥1,990)
  • 講談社(2024/03発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065348956

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内容説明

油絵画家の井口は、泥棒に転職した蓮野を連れて、数十年前に置時計を譲ってもらった、ロデウィック氏という発明家の富豪の元へ訪れる。
芸術に造詣の深いロデウィック氏は後日、井口の絵を見るために彼のアトリエに訪れるが、立てかけてあった絵を見て、「この絵とそっくりな作品を見た憶えがある」と気が付いてーー?
未発表の絵の謎を追って、井口と蓮野が大正時代を駆け回る!

『方舟』『十戒』で話題の夕木春央、最新作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

181
夕木 春央、4作目です。本書は、大正浪漫サロメ見立て猟奇復讐譚でした。『方舟』&『十戒』とは趣が違います。著者はユダヤ教徒なのでしょうか❓ https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00003867142024/03/27

パトラッシュ

139
ハチャメチャが定番の元泥棒と売れない画家の迷探偵コンビが、芝居の『サロメ』になぞらえた連続殺人を追う。目の前で異常な人殺しが起きるためか主役2人が比較的マジメに推理していく普通のミステリに近い。絵画の盗作犯調査から贋作集団の存在が浮上するのは余計な感も残るが、ホワイダニットの典型である見立て殺人で読者が納得する論理的結末を用意できるのか危惧していたため、きれいに着地を決めている。犯人の動機が某容疑者Ⅹと似ており、ここまで残酷な殺害方法の必然性に疑問なしとはしないが、ミステリとしては十分合格点に達している。2024/04/11

ちょろこ

112
展開に目を見張る一冊。大正元泥棒シリーズ。画家の井口が描いた一枚の絵に持ち上がった贋作疑惑。この疑惑を晴らそうとしたら殺人事件に巻き込まれ、いつものごとく元泥棒の蓮野と全ての謎解きに奔走するストーリー。おなじみの超がつくほどの細かい笑い、井口妻、紗江子さんのキャラがたまらない。今回もナイス働きが最高。終盤からは全く目が離せない、かつ目を見張る緊迫感漂う展開にゾッ。相変わらずそうするしかなかったという一連の畳み方にこの作家さんの巧さを感じた。せつなさと美しさ感じる終章が印象的。映画のワンシーン感じるラスト。2024/04/26

がらくたどん

63
大正「元」泥棒探偵劇場第3弾。銀行員から泥棒に転職した経歴を持つ蓮野と古い友人の貧乏画家井口の巻き込まれ事件簿。前作で登場した骨董置時計をオランダ貴族が買い戻しに来日したついでに井口の絵を高値で購入してくれるという。ただし、盗作疑惑が解決したら。期間は三か月!井口は盗作者を自身も会員の白鷗会に絞るが。天才画家の自殺・人気女優の整形疑惑を端緒にワイルドの「サロメ」をなぞる関係者の連続変死事件の火蓋が!「今回は君の事件だ」助手に留まる蓮野。悪友大月や姪の峯子の協力で弱腰井口は無事に真相に辿り着けるのか?2024/04/24

美紀ちゃん

62
大正浪漫の雰囲気がとても素敵。 犯人の候補者がしぼられたが、人数多くない? そして憶測が多い。 どの人もあやしく、誰がどんな目的で贋作を作ったのか? 「方舟」「十戒」とはちょっと違う感じ。 なかなかわかりづらく、この厚みは、と 途中で積んでしまい 結局挫折で P202ページからまた挑戦したい。2024/04/05

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