内容説明
第2回次世代作家文芸賞特別賞受賞作!
競プロ部を生まれ変わらせたいーー大学生の愛奈は、部長の小百合に誘われて競技プログラミング部に入部した。プログラミングスキルを競い合う団体競技で、目標はなんと全国大会出場!小百合ともう一人の部員・凉子とともに厳しい練習を重ねる愛奈。しかし三人の前には高すぎる壁が立ちはだかり……。
紡がれていく英数字と記号にこんなにも心躍るのか。
いまだかつてない「競プロ小説」が誕生!
第一章 出会い
第二章 乙女たちの始動
第三章 ブレイクスルーを求めて
第四章 強敵
第五章 Blue Water, Blue Sky
第六章 天高く乙女肥ゆる秋
第七章 試練の向こう側
第八章 ラスト・デイズ
終 章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なみ
18
大学生の愛奈が、同級生に誘われて入部した競技プログラミング部で全国大会を目指す話。 練習に明け暮れる毎日。 強力なライバルたち。 衝突と再起。 青春部活ものの要素がぎっちり詰め込まれていました。 精進していく愛奈たちを、思わず応援したくなります。 京極大との試合の緊迫感がすごかったです。気づいたら息を止めてました……。 ストーリーのテンポが良く、題材も新鮮で、とても楽しく読むことができました。2024/04/17
イシカミハサミ
15
タイトルとかからライトな読み味を想像はしていたけれど、 想像以上のライトさ。 想像上の生き物のようなお嬢様。 グラデーションの髪色。 本題の競技プログラミングの部分は、 内容については浅くしか触れていないものの アツい部活モノにちゃんとなっているので、 ここまでキャラクター小説になっているのなら いっそのこともっと振り切って相応のレーベルから出てきてほしかった作品。2024/10/27
碧海いお
13
競争プログラミング部に入部をしている女子大生の話。 話が単調的だと感じてしまいました。あれをやった。これをやったとだけで盛り上がるシーンが今一つない。 Pythonのコードが書かれていますが、Pythonがわかる方からすれば面白いのだろうか?2024/11/20
Yodo
13
競技プログラミングは何するものぞと小説を読んでみる。ある程度はソースコード読めるしアルゴリズムも分かるので、ちょっと楽しかった。ただ、ある程度頭良くないと、コンピュータ言語とアルゴリズムと数学は習得できないよ。現実的に難しい所は主人公補正が入って、適度に勝って適度に負ける。そう、いい感じに負けるお話。ワシは結果が出れば良い派なので、答えを見つけるのは総当りで時間かかっても良いよねと思っている。頭良さそうな方法で解決しなくてもいいじゃない。頭良さそうな人の為の競技なので、今の競技の形になったのだろうけど。2024/08/03
alleine05
12
微妙。この手のマイナー競技を題材にした作品は読んだ人に「面白そう、やってみたい」と思わせてなんぼだと思っているのだけど、残念ながらこの作品を読んでも競技プログラミングをやってみたいとは感じなかった。というかプログラミングというより、数学的問題を解いてプログラミングで検算しているだけという印象で、数学的な問題に取り組む楽しさも、プログラムを組む楽しさも感じられなかったというか。そりゃ題材の競技プログラミングがそういう内容なんだからしかたないし、期待した方向性が間違っていただけといわれればそれまでだが。2024/12/02