SB新書<br> 知的障害と発達障害の子どもたち

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SB新書
知的障害と発達障害の子どもたち

  • 著者名:本田秀夫【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • SBクリエイティブ(2024/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784815621636

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内容説明

著者のSB新書『自閉症スペクトラム』『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』『子どもの発達障害』『学校の中の発達障害』は、累計25万部突破!

●今回のテーマは「知的障害×発達障害」。これは、最新のDSM-5(米国精神医学会の精神疾患の診断分類)では「神経発達症」と定義づけられているもの
・この2つの障害が重なり合うことで、どんな特性が生まれるのか?
・早期に発見・支援することで、どんな大人になっていくのか?
・今、注目を集める「境界知能」についても言及していく

●キーワード:「早く」気づいて、「ゆっくり」育てる!

この本では、知的障害の支援において「早く」と「ゆっくり」がどちらも重要だということを解説していきます。「はじめに」で述べたように「早く」は早期支援のことですが、もう一つの「ゆっくり」は、一体何がゆっくりなのでしょう? みなさんはおわかりになりますか。

これから始まる一冊を通して「ゆっくり」の意味をお伝えしていきますが、ただ読むだけでは、その意味を実感しにくいかもしれません。そこでみなさんには「知的障害の何がゆっくりなのか?」を考えながら、この本を読んでいただきたいと思います。
この本は大きく二つのパートに分かれています。

・前半(第1章~第2章)
発達障害と知的障害の基本をお伝えします。1章は事例、2章は基礎知識です。

・後半(第3章~第6章)
前半パートの基礎知識をふまえて、「ゆっくり」の意味を解説していきます。「ゆっくりとは何か」「ゆっくりな子をどう育てていくか」をお伝えします。

※カバー画像が異なる場合があります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

70
発達障害支援の第一人者である本田先生。元々は知的障害を診ていた。爆発的に発達障害が発見され、取り残されがちになっているが、支援の要る知的障害、境界知能、発達障害の子供はおよそ1割に登る。出来ることなら早めに気がついて、ゆっくり育てましょうという一般書。そうすることで二次障害の発生を抑えることが出来る。沢山の情報を専門用語交えながらぎっちり羅列しているので内容は頭に入りにくい。というか私にとって当たり前だが目新しい情報が少ないせいもあり印象に残るところが少なかった。【KU】2025/10/22

niisun

41
本田先生の発達障害に関する本は4冊目。相変わらず、とても解りやすい語り口で、障害のある子どもたちやその親に寄り添う内容でした。内容的には近年注目度が高まる“発達障害”ではなく、忘れられがちな“知的障害”に焦点を当てています。“早期に”支援を受け始めることと、“ゆっくり”特性を見極めつつ寄り添いながら支援することが大切。うちは2歳から様々な窓口に相談してきたので“早期に”は大丈夫かなと思いますが、“ゆっくり”がなかなか難しい。今年は、普通級の授業の進度を気にすることはやめるのが自身に科している課題です。2024/04/18

呼戯人

15
本田さんの本は二冊目。この本は、発達障がいと併発しやすい知的障害についても詳しい説明を加えて、障がいを抱えた子どもたちをどう育てるかという問題を優しく解説している。本田さんの言いたいことは、「早期発見」と「ゆっくり育てる」の2点。乳幼児期の早い段階で障がいに気づき、それを様々な支援につなげ、ゆっくり安全安心を核にして子どもを守り育てる方法について説明している。無用な競争を避け、子どものペースで自己決定力と相談力を伸ばして自立につなげて行くそういう方針に深く納得した。2024/04/22

崩紫サロメ

14
知的障害と発達障害を縦軸と横軸の二つの軸に捉えて子どもを理解し、その特性に「早く」気付いて「ゆっくり」育てていくことを説く。本来、発達障害も知的障害自体が情緒を不安定にするものではない。しかし、周囲との摩擦により「二次障害」として情緒不安定になってしまうことが多く見られる。そうならないために早く特性を知り、対応する必要がある。それは子どもに無理な頑張りを強いるのではなく、「1〜2回教えたら定着すること」「一人で何もかもやろうとしないこと」を教えるなど、本人の特性に合わせて自己肯定感を持たせることを目指す。2025/09/02

みなみ

11
本文にある通り昨今では発達障害がクローズアップされがちだが、知的障害との関連で勉強になった。知的障害がある児童にはその子の成長ペースがあって、所謂普通級の子どもには追いつけない。だから逆算して目標を定めるのが良くて、頑張れば追いつける!みたいなのはストレス負荷が高くなってしまう。ある種の諦めが必要なのだが、そもそも自分な子どもに障害があると受容するところから難しい場合があるだろう……とくに日本社会は均質なので枠から外れると困難であるわけだし。KindleUnlimitedで読了。2025/07/15

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