内容説明
新しい時代の“距離の置き方”を求めて。
人間関係がリセットされ、ソーシャルディスタンスについて考えさせられたコロナ禍の時期。経済の発展を優先させてきた人間は地球との関係を見直すべきでは？と著者は考えた。人間同士にソーシャルディスタンスという物理的な距離ができ、人間以外の万物とのディスタンスを見直すべく、著者は動き出した。まずは、動物園へ──。
人間の業が招いたかのような今回のパンデミックについて、動物たちに謝罪するところからスタートし、観覧車に乗りながらのリモートワーク、海外の大学のオンライン講座、都会を離れた山里での田植え、完璧なソーシャルディスタンスともいえる棺の中のミイラとの対面……密を避けながら、距離や時間、時には次元（？）をも超えてあらゆる取材を遂行する。多くの制約を乗り越えて著者が見つけた、令和を生きるための「距離感」とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
奏市
10
面白くて度々笑ってしまった。コロナ禍でWEBでのセミナー内容とかイベントでの体験などを連載されたもの。神様系とか宇宙人系とかの話に真面目に取組んでるのか半分引いた目で鼻白んでるのか独特なスタンス。「世界のパワースポットからonline で祈りを繋ぐ6月21日夏至世界セレモニーin the world」なるイベントがあるなんてこの本読まなければ一生知らなかっただろうな。「過去生、古代エジプトに関係があると言われたことが何回もあり［中略］クレオパトラ6世(有名な美女は7世)だとか」この辺りの絶妙なとこがいい。2024/04/13
うさぎや
8
コロナ禍で試した様々な体験をつづるコラム集。著者がスピリチュアル系好きらしく、いろんなスピ系セミナーに参加してるのが面白いというか興味深い。2024/03/17
Katsuto Yoshinaga
6
元水交社本部ビルにあるフリーメイソンの日本グランドロッジで行われるコンサートに物見遊山で行ったり、心理学コンサルとかいう仕事をしているらしい日本マインドワーク協会代表理事の悩み相談に出かけたり、”独特なテンションのポジティブヴァイブス”高めな人たちがうじゃうじゃいる感染対策EXPOで検査キットのようなドリンク飲まされたり、相変わらず辛酸なめ子先生の体と精神を削ったコラムは面白い。しかし、コロナ禍に書かれた本書は、スピリチュアル好きに拍車がかかり過ぎたようで、前半は読んでいて辛いところが多分にあった。2024/04/03
