内容説明
宮廷画家ベラスケスは、スペイン・ハプスブルク家の王子や王女の肖像画を数多く描いた。今でも、彼らの肖像画はベラスケス展やスペイン絵画展のポスターや図録の表紙、美術書の表紙を飾っている。マルガリータは歴史の舞台から早々と姿を消してしまったが、今でも文化親善使節として親しまれているのだ。そんな、当時の華麗な文化を辿り、かつて大国であったスペインに思いを馳せる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆずこまめ
3
早逝してしまうマルガリータが、ベラスケスの絵の中ではなんと輝いていることか。マルガリータの弟の代で断絶するスペインハプスブルクの最後の輝きなのかもしれない。近親婚の害は知っていたはずなのに、他に相手もいないしどうしようもなく近親婚を重ねるスペインハプスブルク家にゾッとする。この家に生まれるのは祝福なのか呪いなのか。2024/10/22
Go Extreme
2
16-17世紀のハプスブルク・スペインー日の沈むことなき帝国 広大な領土≒戦争続き 親戚オーストリア・ハプスブルク家との近親結婚 マルガリータ王女・最後の王女 ベラスケスの3枚の肖像画→不滅の生命 スペイン・ハプスブルク家の最大の遺産=絵画のコレクション マルガリータ王女の肖像 マドリード・ウィーン・パリのマルガリータ王女 宮廷画家ベラスケス:セビーリャ 第1回イタリア旅行 ベラスケスの晩年 スペイン・ハプスブルク家の興亡:ハプスブルク家の誕生 歴代国王 王家の女性≒政略結婚の道具 最大の使命・後継者出産2024/02/13