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内容説明
ビル・ゲイツ絶賛の世界的権威が語る、テクノロジーの歴史と未来。報道や広告ではわからない事実(ファクト)を明らかに。過去の「イノベーションの失敗」から教訓を得る、世界水準の教養!
世界的権威が語る
テクノロジーの歴史と未来
過去の「失敗」から得られる教訓とは?
いま、本当に必要なビジョンとは?――
AI バイオ 超高速輸送 クリーンエネルギー etc.
報道や宣伝ではわからない事実(ファクト)を明らかに!
・「発明(インベンション)」イコール「イノベーション」ではない
・イーロン・マスクの不都合な真実
・原子力は「成功した失敗」だった
・脱炭素化を急いではいけない
・「指数関数的成長」は誤解されている
・現代文明をつくった空前絶後の10年間 ……
●ビル・ゲイツ大絶賛!「2023年冬・おすすめの3冊」に選出
「私がもっているシュミルの本はみんな、読んでいるあいだに書きとめたメモでいっぱいだ。『Invention and Innovation』も例外ではない」(Gates Notes)
●原題
Invention and Innovation: A Brief History of Hype and Failure(2023年刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山のトンネル
10
革新的なイノベーションを推奨するというより、地に足のついた実直な姿勢で語られる。歴史の文脈において「人類の画期的な発明」とされてきた諸々の技術について、現在までの評価を交えて再考する。最先端の発明やイノベーション技術について一歩引いて考えたい人におすすめ。技術革新に対する批判的な視点を持つこと、未来の発明に対して現実的に期待するとはどういうことかといった視点が学べるだろう。2024/09/11
チェリ
6
納得できる部分とできない部分が交互に出てくるため、頭がバグりそうになりながら読んだ。本書では世間で言われる指数関数的なイノベーションは、情報科学などの一部の分野でしか起きておらず、例えば電池の容量増加は年に2%程度にとどまると主張。それはそうなのかもしれないが、割合は低いものの指数関数的な増加に変わりはないので、この指摘自体あまり的を射ていない様に思える。航空機の脱CO2についても、主流な開発はSAFに偏っているため、水素エンジンの実用性が遠いことを根拠に非現実だと非難するのも的外れでは?2024/12/15
coldsurgeon
6
発明やイノベーションという言葉を目にすると、ワクワクしてしまう。しかし、これまでの発明やイノベーションには、輝かしい成功を収めたものもあれば、多くの失敗例、人類への不幸な結果をもたらしたものも、あることを忘れてはいけない。ブレイクスルーとか指数関数的成長とかのメディアに出現する言葉に踊らされることになってもいけないのだと。新たなテクノロジーの登場に目を奪われ、最先端のものに惑わされるのではなく、過去から未来への歴史的事実を忘れず、長い歴史の中で現在を相対的に眺めることが重要と、著者は伝える。2024/04/26
富士さん
5
革新も発明も、価値中立的な「変化」でしかないと考えれば、その結果が功罪相半ばすること。それが人の営みであれば、的外れなものやノリと勢いに流されることがあるのは至極当たり前なことで、本書の内容に特段驚きはありません。むしろ、単なる技術史が驚きになるような、イノベーションなるものへの盲目的な信仰の方が驚きです。今が特別な時代であって、新しい技術が歴史を根本から変えると思いたがるのは、自分は特別な生を生きているのだと思わないとやっていけない人間の業だと思わざるを得ません。その実、大概はいつか来た道なのに。2024/12/09
Ujiro21
5
通勤用に。2022年?の本。科学技術イノベーション、無鉛ガソリン、殺虫剤、核分裂利用などの事例から、有益な面と健康被害や環境リスクなど、社会への受け入れられかた、政治的な広がりを俯瞰し語られる。身につまされる。昨今流行りの溶融塩原子炉への警鐘やハイパーループへの言及も厳しい。著者作品をビルゲイツが推薦していることからも、技術の社会実装について複雑な面白味が体感できる。イーロンマスクへの酷評が凄い。2022年頃迄の情報の様で、当時のAI活用への評価は厳しく、続編が読みたい2024/10/26