河出文庫<br> 結ぼれ

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河出文庫
結ぼれ

  • ISBN:9784309467979

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内容説明

結ぼれ、絡みあい、こんがらがり、袋小路、支離滅裂、堂々めぐり、きずな――異才の精神科医が詩の言葉として書きつけた、人間を束縛する関係性の模様。「詩人」レインの原点たる寓話性に満ちた伝説の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Porco

18
詩集という体裁であって決して詩などではない。ならばなんだというと、矛盾しているが言葉あるいはコミュニケーションを抽象的に論理立てたものとしか今のところ理解できない。単純化したからこそ複雑になっていく本書に、影響を受けた脱構築を唱えたデリダやラカンらが”複雑なまま複雑なことを考える”方針に舵を切ったのもこれが原因だったりするのだろうか。途中途中で読んで理解した気になっていても、結局考えがポケットに入れたイヤホンの何倍もややこしくごちゃごちゃに頭の中で結ぼれ、最終的になんなんだろうこの本?という疑問で終わる。2024/05/22

椎名

6
わかる部分もありわからない部分もあり。2024/03/07

あんかけ

3
読み終え。100p前くらいまではなんとなくわかる。14pの彼の問題の話と36pの蔑みの話が好き。誰かが存在する以上、誰かに対しての感情と、誰かから向けられる感情のループは発生する。「好き?好き?大好き?」も読んだが、作者はあまりこのループが良い方向に向かうものだと思っていないように感じた。確かに他者の信用や良心は「そうあるべき」の道徳と建前によって成り立っていて、心から誰かを想ってはいないとするとこの結ぼれ、の話になるんじゃないか。自分はもう少し人間の気持ちに対して根っこからの良性も存在すると信じたい。2024/09/21

jam

3
ごめんなさい、全然わからなかった。でもわからないからと言って嫌な感じではなく、わからないけど、いいな、という感じはした。2024/04/23

ふゆきち

3
使われている言葉は平易ながら、理解できたとは言い難い。きちんと理解しようとすると戻ってこれなさそうな気もします。2024/04/12

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