内容説明
土の精霊が守護するこの国の庭を管理する庭師は、「影」の存在。
新米庭師のアゼリアも人目を避けて暮らしている。
ある夜、社交界の花形騎士・ディモルが精霊の呪い持ちだと知り!?
秘密を守る対価に始まった真夜中のお茶会で彼の優しさに惹かれるアゼリア。
そんな時、土の精霊に死が訪れ!?
「きみが育てた花を見たい」蔑まれていた自分にそう笑う彼のため、アゼリアは立ち上がる。
孤独な少女と騎士のラブ・ファンタジー!
巻末には、想いを伝えあったアゼリアとディモルの甘いお茶会のひとときを描いた書き下ろしエピソード『終わった後の思い出話』を特別収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜
6
王宮で影と呼ばれる庭師のヒロイン。亡くなった先代の後を継いでいたが、その先代を訪ねにある騎士がやってくる。ヒロインは影である以前に自分の瞳を見られるとおびえられるという経験もあり最初は遠慮がちだったけど、という感じ。特に大きな事件もなく夜だけのほのぼの逢瀬が続くけれど、謎になっていることも多く伏線が明かされるまでが長いので途中から読むのが少しつらかった。途中出ていた悪役っぽい令嬢もいいひとだったから逆に拍子抜けというか。思わせぶりな箇所も多くてすべてがふんわりしていて、どうにも読みづらかった。2024/03/27
くまくま
5
バーベナとソップのコンビが良い2024/05/03
色素薄い系
3
ずっとほのぼの展開かと思いきや後半少しだけ陰謀めいた物に巻き込まれそうになったりとメリハリのある作品だったと思う。まぁその後結局どうなったんだい?とか精霊と妖精についてもう少し詳しくとか思ったけどこれはディモルとアゼリアの関係を描くのがメインだから仕方ないかな。バーベナも傲慢なお嬢様じゃなかったし全体的に優しい物語でした。2024/07/21
よっしー
2
メイン二人に関してはある意味王道だし、サブキャラも良かったと思う。ただ正直、世界観とか諸々については結構ツッコミどころも満載な気がする。土の精霊とは?他の精霊はどうなってるのか?とか、そもそも土の精霊に守られてるのに、近い存在の庭師を見下すって何なの?とかね…。2024/09/05