内容説明
本屋の未来の姿を考えるノンフィクション。「書店員」だけではなく、「本の魅力を伝える人」すべてを広義の「本屋」ととらえ、未来の読者を創るために、高校の国語教師や、TikTokerのけんご氏など、いまどんな人たちが活躍しているのかをインタビューなどで紹介。さらに、プロレス産業など、衰退産業でありながら復活を遂げた業界を取材し、いまだからこそ示せる書店業界の復活のヒントや将来の可能性を探っていく。出版業界に関わる人、本と本屋を愛する人すべてが必読の一冊。 〈本書に登場する方々〉芹澤連 マーケティングサイエンティスト/嘉登隆 元・高校国語科教諭/田口幹人 未来読書研究所/けんご 小説紹介クリエイター/粕川ゆき いか文庫/瀬迫貴士 ページ薬局/内沼晋太郎 ブック・コーディネーター/高木三四郎 プロレスラー/伊野尾宏之 伊野尾書店/有地和毅 ひらく 日本出版販売/花田菜々子 蟹ブックス/森本萌乃 Chapters書店/山下優 青山ブックセンター本店(敬称略)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
59
本屋が題材ではあるが、それに留まらない、ものの考え方・取り組み方のヒントがある。それは、今、自分自身が地域活動の中で考え、取り組み始めていることにも沿う内容が多い。基本的には、コアというよりも、広く薄くをベースにして考えている。それは、そこに関わる人すべてについてあてはまると思う。主催側、運営側、参加側も含めて。そのステップを経てこそ、次への展開があると思って、取り組んでいる。背中を押していただいた気分だ。2024/04/12
りらこ
27
丁度読んでいる最中に、経産省の売れる本屋作りの提言が出た。ネットでは酷評されていた。しかし問題意識を官庁が持ったということでもある。とはいえ教育面での危機感ではないけれど。この本読んでから提言をまとめたら良いよと思った。本を読まない人が本屋に足を運ぶために本屋✖️何かというコンセプト。そうなると本単体ではもう底が、ということなのか。私は本が好きだから、本好きをとにかく増やしたい。だから仕事でも何でもあちこちで本の話をする。そんな自分はAmazonで買ってしまう事が多かった。本屋さんという視点からは反省点。2024/03/13
まる子
22
この本は「本を売る」「書店の開業」のノウハウではなく、「未来の読者を創る」ために何ができるか、どんな方法があるか。が書かれている。書店や出版社だけが本屋ではなく、未来の読者を見据えた時、著者や図書館、教員、読者他も広義の意味では本屋になると。書店の閉店がある中で、掛け合わせ「本×⚪︎⚪︎」にはそういう手もあったか。と。TikTokerのけんごくんが書評家に言われたアレコレに対しての意見、国語教員の「おみくじ読み」にもフムフム🧐とヒントがあった。リピーターも大切にしながら未来の読者を創る。2024/03/29
あつ子🐈⬛
20
マーケティングの本。本と本屋をこよなく愛している書店員が陥りがちな罠を、北田さんは静かに愛をもって指摘してくれる。けんごさん「本好きの人がこれから本を好きになろうとしている人を突き放すような場面も見かけます」との言葉にドキンとしました。異業種に学べ。買ってくれる方はもちろんのこと未顧客= 買わない人にも注力せよ。プロレスのお話おもしろかった!読みたい本もいろいろ出てきました。これから読もうと思います。 小売は楽しい。本屋は楽しい。読書は楽しい。若い人達にそう思ってもらえたらすごく嬉しいな。2024/05/01
藤井宏
17
まちから書店が消えていく現状。書店業界は「本を読む顧客にいかにリピートしてもらうか」ということに活路を見出そうとしてきたが、それでは売り上げ規模の拡大につながらない。本に関心のないひとに読書のメリットを正面から伝えても意味がない。SNSで本の魅力を紹介されている「けんごさん」のことは知りませんでしたが、この本に動画紹介の一例としてあげられていた「小説家の作り方」は読んでみたいと思いました。からだの調子は悪くないですが、調剤薬局と本屋が一体となったページ薬局(豊中市)には一回行ってみたくなりました。2024/08/24
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