内容説明
「野の花診療所」では今日も誰かがこの世を去っていく。死はつらく、悲しい現場ではあるけれど、必ずどこかに人間の持つ温かみやユーモアがある。鳥取で長年ホスピスをやってきた医師が、死に向かう人々とその家族の健闘をうつしだしたエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃが
49
鳥取の医師・徳永進さんの小さなホスピスで野の花診療所」での著作。「死という、つらく、悲しい現場ではあるけれど、必ず人間の持つ温かみがある」という考えで綴られている。患者さん、家族、医療者の死や生きることへの揺れ動く葛藤や温かくもある哀惜が語られている。今は完全看護の医療が主流だが、ホスピスケアや在宅医療には従来の枕頭看護が欠かせない。これからは「学びlearnを学びほぐすunlearnことが必要」だと痛感。私は野の花診療所で最期を迎えたいのが切なる希望だが、保護者が通える距離ではないのでそのことが残念。2024/04/07
よた与太郎
0
え! 徳永先生、これで最後なの!? と思ったら先生ももう76歳なんですね。相変わらず臨床の現場でしか感じられない言葉がたくさんで素敵でした。いつもより一遍一遍が短いのに、言葉が凝縮されていて、これまでの本より長く感じたぐらい。生とは死とは……本当にひとりひとり違うんだ、としみじみしました。あとは徳永先生ご自身がどのような死を迎えられるのか……。とか言って、私の方が先に死んでしまうかもしれないw 予測不可能。それが、死。でも先生が描く死は、どこかあたたかい。どこかまぁるい。徳永先生、ありがとうございました。2024/07/20
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