内容説明
初めて成立した武士政権は、京都と決別した新しい仏教を取り入れた。本拠の鎌倉は、地域や国境を越えて新たな宗派を唱える意欲的な僧侶たちが集まり繁栄を遂げた。幕府の指導者たちは、そうした仏教の助けを借りつつ政治課題にどう取り組んでいったのかを、僧侶たちの足跡や宗派の特色とともに描く。鎌倉にもたらされた仏教思想や文化にも触れる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
18
鎌倉新仏教の開祖は日本史の教科書でよく学んだものの、北条氏との個々の繋がりはあまりよく知らなかった。2021/01/03
鯖
15
戦乱の世において救いを求める武士と共に歩んだ鎌倉仏教の歴史を追う本。いやでもなんかちょっと全体的に文章が読みづらくてな…。永福寺が二階建てで、無量光院や平等院に似ていたとのことで、そこに所せましと並んでいただろう運慶仏や快慶仏を想像するとアー見てみたかったなあとなる。現世の戦での傷をなおすための薬師如来をまつる薬師堂、来世のための阿弥陀堂があったとのことでアー見てみたかったなあ。2020/11/22
アメヲトコ
8
20年刊。仏教の視点から鎌倉幕府の150年史を叙述した一冊。北条氏代々の執権と仏教各派との関わりが政治史・外交史などと絡めながら語られ、興味深く読みました。残念ながら地図類が一切載っておらず、鎌倉の都市構造と関連づけられて論じられていたら宗教都市史としても面白い内容になったように思いました。2021/05/13
フランソワーズ
4
次代室町時代に比べて、鎌倉時代のなんと華やかな仏教の開花か。そんなことを感じる150年。その要因の一つは、世の中の様変わりが激しかったからなのでしょう。次代は所詮武家内での権力闘争に過ぎなかったけど、鎌倉時代は力のあった朝廷や”他国侵逼の難”もあったし。そんな激動の時代を彩った新仏教や名僧が正に百花繚乱のごとく世に出たというのが感じられる好著。しかも鎌倉時代のことは多少知っているけど、宗教界は疎いというわたしにはとてもやさしく親切な本でした。2021/05/05
Go Extreme
1
鎌倉ー新興勢力たる武士の希望の都 生活万般にわたり新たな仏教を求めた 仏都鎌倉創立: 鎌倉幕府の成立と課題および方向性 源頼朝の神社充実・寺院建立 北条時政と願成就院の創立 北条政子と僧侶たち 北条義時の寺院建立 仏都鎌倉発展: 承久の乱と幕府の勝利 北条泰時と法然の門弟との交流 北条泰時と御成敗式目・式目追加 仏都鎌倉の日本支配: 北条時頼の課題 時頼と僧侶たち 仏都鎌倉と蒙古襲来: 北条時宗の課題 蒙古の襲来 時宗と僧侶たち 仏都鎌倉滅亡: 北条貞時の時代―幕府の衰 最後の執権北条高時 仏都鎌倉の終焉2024/10/02
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