内容説明
歳月が心身の傷を癒やす。爆心地に近い焦熱地獄のもとで全身を焼かれての肉体的苦痛。親族や友人、知人を奪われての深い悲しみ。原爆の傷跡は82年が過ぎた今も、肉体と脳裏に刻まれたままである。だからこそ、普段の言葉に真の心や不戦の教訓が隠されている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
46
新刊コーナーより。写真家・江成さんによるヒロシマの証言本です。「記憶の光景」という言葉にふさわしい人々の、そして風景の画。重く語られる十人の日々。特に母親である今、あの日子どもを抱えていた人の言葉が刺さりました。必死で母親が逃げる中、血まみれなのに黙って母を見ていたという赤ちゃん。そんな中でも乳房が張り、それを懸命に吸ったというエピソードに胸がツンとしました。先日NHKで山口さんの国連スピーチを放送していました。私たちが訴え続けないといけないメッセージです。2024/05/25
よしじ乃輔
11
無辜の民を焼き焦がし、生活を壊し尽くした原爆。生き残ったとしても後遺症に悩まされ、差別に遭い、責任を求めても失ったものは戻らない。10人の方達の静かに語る地獄の様な体験のその奥に、被爆された35万を越す犠牲者の叫びが聞こえる。2024/04/14
チャロ
1
☆3 TVで戦争体験の特集などは積極的に観ていたので、イメージと変わらない経験をどの方々もされ、当時は原爆症さえ知らず被曝した体にハエがたかりウジがわく等今では想像さえもしたくないような経験をされて生き延びて来た生の声は、もっと多くの日本人を含む様々な人種に知ってもらいたい。そして、被曝したのは日本人だけではない事も知らないといけないと思った。調度終戦記念日に読み終えたのも何かのご縁かもしれない。戦争はどの国でも起きないようにと切に思う。2024/08/15
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