内容説明
世界で唯一の貴族院が存続する国、イギリス。隣国から流れる革命の風、戦争による後継者不足、法外な相続税による財産減少――幾度もの危機に瀕しながらなお、大英帝国を支え続ける貴族たちのたくましさはどこから生まれたのか。「持てる者」の知られざる困難と苦悩を辿りながら、千年を超えて受け継がれるノブレス・オブリージュの本質に迫る。イギリス研究の第一人者が明かす、驚くべき生存戦略。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
43
世界で唯一の貴族院が存続する国イギリス。持てる者の知られざる困難と苦悩を辿りながら、千年を超えて受け継がれるノブレス・オブリージュの本質に迫った1冊。イギリス貴族はどのようにして生まれたのか。議会政治の支配者、外交と帝国の中枢、経済の牽引役、地域社会の要、文化の発信者といった歴史の担い手として、著名な公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵家をそれぞれ紹介しながら、隣国から流れる革命の風、戦争による後継者不足、法外な相続税による財産減少といった過酷な状況を現代まで生き延びてきたイギリス貴族の凄みを垣間見る思いでした。2024/04/18
ピオリーヌ
16
2024年の刊。貴族の五つの爵位の(公・候・伯・子・男)紹介がイングランドと大陸諸国との相違も交えて紹介される。伯爵について、イングランドではearl、ヨーロッパ大陸ではcountが使われる。この両者は語源からして異なる。ここで格闘家マイケル・ビスピンを思い出す。イギリス人ビスピンの渾名はthe countであり、先祖が貴族であったことからの渾名だという。ならばビスピンの渾名は本来the earlであるべきでは?と思い調べたところビスピンの父方の祖父がポーランド貴族であり、ポーランド侵攻の際にイギリスに2025/04/08
takaC
15
面白いけど読みにく。2024/05/01
若黎
11
筆頭公爵家ってどこ?最近見かけたウェストミンスター公爵ってそんな公爵家あったっけ?と思ってたので、これを読んで納得。2025/07/27
鮭
11
貴族というと歴史としてはノスタルジーを感じぜすにいられない語ではあるが、イギリス貴族は大陸の貴族とは全く異なり、未だに存在感を持っている階級といえる。特に19世紀までの政治的な存在感には目を見張るものがある。後半は印象的な貴族について述べたいわば列伝といったところ。私の推しは金銭的にはそれほどでなくとも政治家として存在感を出したソールズベリー家。イギリス(イングランド)の歴史を学びたい方には有力な副読本といえる。2024/07/28




