中公文庫<br> ものぐさ精神分析 増補新版

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中公文庫
ものぐさ精神分析 増補新版

  • 著者名:岸田秀【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 中央公論新社(2024/02発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122074828

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内容説明

人間の本能は現実との接触を失っており、適応の機能を果たさない。
本能の代わりに自我がその機能を果たさなければならない。
――日本は黒船来航ショックを病因的精神的外傷とする精神分裂病質である、と診断した「日本近代を精神分析する」以下、歴史、性から自己まで、五つのテーマに迫る唯幻論の代表作。
〈解説〉伊丹十三 〈対談〉橋本治


(目次より)
歴史について
日本近代を精神分析する/吉田松陰と日本近代/国家論/日常性とスキャンダル
性について
性の倒錯とタブー/エロスの発達/性欲論/性的唯幻論/恋愛論/何のために親は子を育てるか
人間について
擬人論の復権/時間と空間の起源/言語の起源/現実と超現実/精神分裂病
心理学について
一人称の心理学/心理学者の解説はなぜつまらないか/心理学無用論
自己について
ナルチシズム論/自己嫌悪の効用/セルフ・イメージの構造/自我構造の危機/詩人のなりそこね/我発見被殴打的根本原因/忙しい人とひまな人/一期一会/わたしの原点
あとがき
解説 伊丹十三
対談「幻想と妄想」 橋本治×岸田秀

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

19
昨年の中公文庫創刊50周年を記念して、人文書の名著を掘り起こす、中公文庫プレミアムシリーズが出来てその1冊です。元は「ユリイカ」での自由な連載が始まりで、私は青土社の単行本で最初読みました。その後『続ものぐさ精神分析』『二番煎じ~』『出がらし~』と続きました。この本は主に『ものぐさ~』と『出がらし~』から抜粋して、それに、類似の本から橋本治との対談を増補収録しています。解説は伊丹十三さんです。人間は本能の壊れた動物である。松葉杖としての文化。この二つに集約される『唯幻論』をとくとご堪能下さい。私的必読書。2024/02/27

OHNO Hiroshi

4
ペリー・ショック。司馬遼太郎、無理矢理開国させられた、股を開かせられた。神話。万世一系。天皇制。吉田松陰。リビドー。2024/03/26

高木康宏

0
約50年前に発刊された書籍。 当時、心理学科で学ぶとなると就職が大変だったろう。 フロイト理論を基礎に日本という国家を擬人化して、その体質が書かれてあった。 印象に残ったのは、国家論とは無関係だったが人間の性欲の項で、人間は本能が壊れた種で繁殖期がなく、性的欲求が本能から解放され種の保存以外の方向に向かう事もある。 幼児期は多系倒錯期で、それでは社会維持に困るので男女で交わるように誘導されているとう内容。 人間界に芸術が存在するのは本能から性欲が解放されたからではないか、と感じた。 2025/05/19

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