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内容説明
社会派推理の開拓のみならず、小説、ノンフィクション、古代史、現代史など、領域を自在に超えた執筆活動を展開し、「国民作家」の名をほしいままにした松本清張。その膨大な仕事のなかでも、自らの同時代史に取り組んだ『昭和史発掘』『日本の黒い霧』は重要な柱といえる。清張は、軍部をはじめとする国家権力、二・二六事件で蹶起した将校たちにどのような眼差しをむけていたか。占領期に起きた不可解な事件をいかに捉えていたか。没後30年を経て、清張史観はいかに評価されるべきか。松本清張から「時代の記録者」としてバトンを託された著者が清張史観の核心を平易な文体で伝える。阿刀田高、加藤陽子各氏との対話を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くらーく
2
「昭和史発掘」「日本の黒い霧」を読んだ人には良いかも知れないけど、そうでない人には何が何やらってならないかしらねえ。ちょっと読者を選ぶ本かも知れない。 最後の対談2本はなかなか面白いね。特に、大木姉妹(対談では、松本清張記念館名誉館長の藤井康栄さん)の事は、本書で知りましたけど、この方(と妹さん)の活躍は知らなかった。朝ドラの主人公になりそうじゃ無いかな。資料収集は当時では珍しい女性編集者が担当し、それだけで作品を作る松本清張氏。いやー、知らなかったわ。編集の方々の力って凄いのね。2024/04/18
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0
★★★★★2024/03/07