内容説明
英雄は勇ましく猛々しい・・ってホンマ? 本書は、日本の歴史、文化史をつらぬく「女になった英雄像」へ迫るものである。大日本帝国海軍にまで、女装の文化は伝えられていたという。著者のまなざしは現代の性別越境者にも向けられる。なぜ英雄は「美女」でないと困るのか? 文献史料や風俗画、古写真を博捜した著者が、日本人の隠れた精神性を描き出す。私たちのあこがれの正体をつきとめたいと本書に熱い気持ちを込める井上氏。優雅な文章に図版を収め、見て楽しい読んで学べる一冊にする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skr-shower
2
取り止めのない、どこへ話を持っていきたいか少し判りづらい。日本での常識は明治維新と昭和の敗戦で様変わりしているので、こうであったとは論じにくい事は確かかも。子供心にも女装して敵を討ち取る騙し討ちは、洋の東西を問わず卑怯とは言わず作戦になるのかと不思議にはしていた。2024/04/27
onepei
2
途中何か抜けてる感じ2024/03/31
小谷野敦
2
著者から送られてきたので苦労して読んだが、だいたい何が言いたくて書いているのか分からない上、「のべそえておく」という井上式の引き延ばし文章だからつらい。最後まで読んでやっと、女装は女装として素直に受け止めろ、余計な解釈はするなという意味だと分かったが、そんなことは60枚くらいの論文でもいえることで、しかも大した論旨ではない。最後のほうで三橋順子なんか推薦しているところを見るとトランスジェンダリズムに媚びたムーブメントに過ぎないのかと思いつつ、2024/03/07
2021 GT
0
ちょっと冗長で、読むのがつらいものがあった。もうちょっと短くてもいいんじゃないかな…2024/04/23