そして誰かがいなくなる

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そして誰かがいなくなる

  • 著者名:下村敦史【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 中央公論新社(2024/02発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784120057441

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内容説明

大雪の日、大人気作家の御津島磨朱李が細部までこだわった新邸のお披露目会が行われた。招かれたのは作家と編集者、文芸評論家と……。最初は和やかな雰囲気だったが、次第に雲行きが怪しくなっていく。奇想天外、どんでん返しの魔術師による衝撃のミステリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

343
下村 敦史は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者の凄い家を舞台にした「そして誰もいなくなった」オマージュミステリでした。 https://www.univer-sys.com/atsushi-shimomura/ 著者の趣向が空回りしているので、著者が期待する程は注目されて売れることはなさそうだと思います(笑) よって建築資金は、あまり回収できません。 https://www.chuko.co.jp/tanko/2024/02/005744.html 2024/03/29

パトラッシュ

316
池袋の旧江戸川乱歩邸を見学した際、戦前に建てられた質素なままの姿に驚いた。その乱歩の名を冠した賞を受けた作家が、外観内装ともはるかに凝った自邸を舞台としたミステリを構築した。綾辻行人の館シリーズほどではないが、新築直後の自宅に驚くべき密室トリックの仕掛けを施すとは、オマージュ対象のクリスティーでも考えつかなかった夢を実現してみせた。しかもファンには常識であるクイーンの合作コンビをも、犯行計画に組み込んだのだから。ラスト1行に謎の失踪を遂げた乱歩賞作家とあるが、実際に失踪した藤本泉氏をイメージしているのか。2024/03/12

旅するランナー

257
そして何かが起こりそうな、雪に閉ざされた洋館を舞台にしたクローズドサークル推理サスペンス。小説家たちを集めた晩餐、盗作したのは誰か、誰が誰を殺すのか、隠し部屋の存在など、推理小説の面白さを全てぶちこんできます。そして、待ち構える驚愕の入子構造。ここまでやらかすのは、推理小説史上初でしょう。本だ~し、入子だし♪2024/06/09

hirokun

200
星3 下村敦史さんの自宅はすごい!!これが本作品を読んでの一番の感想。自宅をベースにしたクローズドミステリーで、作品の内容よりも豪華な内装、造作、家具、仕掛けを織り込んだ本棚等にまず驚かされる。作品的には、読み易い文章とリーダビリティもあり、最後のどんでん返しまで一気読み必定。だが何か作品としては今一つの感覚を持ってしまうのは、私の妬みか?2024/03/17

イアン

195
★★★★★★★☆☆☆前代未聞の仕掛けが炸裂する下村敦史の本格長編。人気覆面作家・御津島磨朱李の新邸お披露目会に、作家・評論家・名探偵など7名が招待される。そこで予告される盗作の暴露。やがて館の主である御津島が断末魔の叫びと共に姿を消し…。それは演出か、惨劇か。令和の時代にありながら精巧に創り上げられたクローズド・サークル。視点の煩雑さは気になるものの、まさに一世一代の試みには敬意を表したい。どう前代未聞なのかはネタバレになるため書けないが、読後に浮かんだ率直な感想は「下村さん儲かってるんだな」ということ。2024/09/24

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