象られた闇

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象られた闇

  • 著者名:ローラパーセル【著】/国弘喜美代【訳】
  • 価格 ¥4,070(本体¥3,700)
  • 早川書房(2024/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 1,110pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784152103086

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内容説明

切り絵作家のアグネスに不穏な影が迫る。彼女に肖像画を依頼した客が、次々と謎の死を遂げているのだ。真相解明のためアグネスが縋ったのは、11歳の霊媒師パールだった。死者の口から犯人を聞こうと開いた降霊会を機に二人の運命の歯車は狂い始める――アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞最終候補となった戦慄のヴィクトリア朝ミステリ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

37
設定に奥行きや幅があまりなく、読みながら早々にどう足掻いても展開が想像の範囲を超えることがないと分かってしまう。多層感を持たせようとした仕掛けもはっきり言ってありきたり。あまりミステリーは読まないにも拘わらず、似たような小説は今までに何冊も出会った気がする。ただし、「全く以て凡庸な作品」とまで言い切ってしまうのは辛口すぎると思わせるだけの良さもある。事実、読んでいる間は然程退屈さを感じなかったし、予想通りのクライマックスも中々にピリッとしている。全体的にまずまずのミステリー小説と言った感じか。2024/02/24

星落秋風五丈原

31
自分のアートに熱中し紙くずとハサミを公園に運び、興味深い見知らぬ人の「練習カット」をするアグネスから物語は始まる。パーセルは「影と実体は、まったく似ていない」という切り絵作家を理解するために、必要なすべての情報を提供している。アグネスは、人物の類似性を生み出すためにどの特徴を含め強調するかを選択する才能を持つ。切り絵制作の際に使う場所とそうでない場所を切り分ける作業と呼応して彼女のナレーションが何を含め、何を除外するかを選択しており、そのために彼女自身の叙述にも多少疑わしい可能性があるという読者への警告。2024/03/15

TI

9
ホラーと思って読んでいたが最後の方で種あかしがありミステリであった。悪くない。2024/03/21

アヴォカド

7
ゴシックミステリかもしれないけれど、禍々しさや不気味さはあまり(ほぼ)なくて、むしろポップ。切り絵作家というのは面白いな。アグネスを、勝手に若目に想定して読んでいて、結構歳が行っていることに気づいて驚いた。2024/03/26

6
不穏さに満ちた人間関係といい、闇の中を手探りで進むような物語といい、著者が好きな作家として挙げているサラ・ウォーターズとデュ・モーリアを彷彿とさせる ミステリとしての仕掛けはありがちだが、暗鬱とした雰囲気を描写する文章はなかなか魅力がある2024/02/29

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