集英社文芸単行本<br> フェスタ

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集英社文芸単行本
フェスタ

  • 著者名:馳星周【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 集英社(2024/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087718607

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内容説明

北海道浦河町で生産牧場を営む三上収、三上徹の親子。
パリ・ロンシャン競馬場で開催される世界最高峰の「凱旋門賞」の舞台で力を発揮できるのは、ステイゴールドの血統に違いない――と確信していた。
そう結論づけた収はその産駒であり、かつて凱旋門賞で二着となったナカヤマフェスタの種付けを続けていた。そうして収が自信を持って作り出した仔馬は、調教師・児玉健司の目に留まり、将来の可能性を信じた馬主の小森達之助に引き取られることに。
二歳となりカムナビと名付けられたかつての仔馬は、美浦の児玉厩舎に引き取られ、その気性の荒さから厩務員である小田島雅彦らに手を焼かせていた。
一進一退しながらも着々と結果を残していくカムナビ。
目指すは、日本競馬界の悲願である凱旋門賞制覇。
生産者、厩務員、調教師、馬主、ジョッキー……ホースマンたちの夢を一頭の競走馬に懸けた熱き物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

181
馳 星周は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 著者の興味は、サラブレッド&歴史に移っている気がします。 何時か、パリ・ロンシャン競馬場にて、日本産馬が「凱旋門賞」を勝つレースを観戦してみたい🏇🏇🏇 https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/festa/2024/03/16

かぷち

82
ナカヤマフェスタの仔で凱旋門賞を目指す、渾身の競馬小説。競馬物の難しい所は、受け皿が少ないのであまりマニアックに現実路線を突き詰めると読まれない。かと言って大衆よりにカジュアルにすると、なんだか夢物語みたいになってしまう。『黄金旅程』は其の辺のバランスがとれていたが、それを上回る大満足の物語だった。やはり競走馬が実名で出て来るのがデカい、父がオルフェではなくフェスタってチョイスも渋い。全てに運が左右する一期一会の世界で結果を残す、一流とは言えない人々と馬が築き上げる迫真のドラマはやはり美しい。2024/04/05

ゆみねこ

82
北海道浦河の小さな牧場で生まれた「かむなび」。ステイゴールド→ナカヤマフェスタの血を引くこの馬にかける人々。生産者・馬主・厩務員・調教師・ジョッキー、関わるすべての人と目指す『凱旋門賞』。夢中で読み終えて大満足。面白かった!2024/03/31

のぶ

77
馳さんの競馬ものは「黄金旅程」と「ロスト・イン・ザ・ターフ」を読んでいるが、本作は前者に近い話で、出来も過去の作品に劣らず面白かった。ステイゴールド・ナカヤマフェスタという稀代の荒馬から誕生したカムナビの活躍を通して、決して一流ではない競馬関係者の面々が、それぞれの夢を神馬カムナビに託して頑張る姿は美しかった。カムナビをフランスの凱旋門賞で優勝させる夢を持ち続け、最後はそのレースのスリルに圧倒された。自分は特に競馬に興味はないが、馳さんの筆から溢れ出す競馬愛の熱い思いが伝わってきて感動した。2024/04/05

はにこ

67
ステイゴールド好きな馳さんらしい作品。前作の競馬ものはちょっと残念だったけど、こっちは最高。ナカヤマフェスタの子供が凱旋門に挑戦する話。荒馬担当ジョッキーが池添騎手とかぶった。(池添はもっとすごいジョッキーだけど)オルフェーヴルの産駒も気性が荒いのが多いけど、ナカヤマフェスタの産駒もなのかな。バビットも逃げ馬だしな。重賞ウィナーがバビットしか居ないからカムナビのような馬が出てきてくれたら嬉しいな。今年の凱旋門が楽しみだ。2024/04/03

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