内容説明
サンデー毎日連載単行本化第3弾。混迷深まる世界の中で私たちは何を頼りに生きてゆけばよいのか。戦争を知る世代の著者による励ましのエッセー。待望の電子化!
目次
第一章 いま、その時の言葉から
第二章 すべては一瞬だと思いたい
第三章 忘れがたい人びと
第四章 歳月を超えて
第五章 みずみずしい晩年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
168
五木 寛之は、永年に渡って読み継けている作家です。著者曰く古今東西の千年の名言という事ですが、著者は90歳でもまだ錆びていませんが、セレクトした名言は、半分以上知らなく(私の勉強不足❓)、錆び錆びです(笑) 著者は、大谷翔平&羽生結弦&藤井壮太を三人の天才OHFと呼び、三者の言葉も評価しています。本書でも大谷翔平&羽生結弦の名言を取り上げていますが、藤井壮太未掲載は、編集者の片手落ちではないでしょうか❓ https://mainichibooks.com/books/essay/post-659.html2024/05/18
zumi
10
2015年5月~2024年1月まで『サンデー毎日』に掲載された108の名言。五木さんは好きな作家の一人ではあるが、本作はわたしにとっては期待外れであった。それぞれが短編なので物足りなかった。そのなかで、泉鏡花の<新そばを手打ちにせんと足軽が>の俳句には興味がわいた。 あと、『ゴリラの森、言葉の海』(山際寿一・小川洋子)は読んでみたい。2025/03/08
funuu
9
柳家小三治が二十世紀に書いた「日本人はおカネがあるったって今のうちだけですよ」が、まさに予言が当たった状況で考えさせられる。五木さんの「ニッポン、ヤスーイ」にも。日本がいい国だから外国客が来るのではない。かつて日本人が安いからと東南アジアへ行ったのと全く同じ発想なだけじゃないか。ひとつ残念なのは、取り上げている著名人が古いせいかあたしの教養不足か、知らない人が多いこと。 60歳以上の人には読みやすい 五木寛之さんはデジタルからは離れた 知識は アイホンを読みあげるだけか?2025/08/21
あきひと
8
五木先生がピックアップした108の名言。かなり古いモノから現代のヒーローたちの名言まであるが、やはり新しいモノのほうが心に刺さる。また本書から強く興味を引かれた人物もいて、新たな本探しに繋がった。2025/02/26
こけこ
7
108の名言は、それぞれに素晴らしい。ただ、私の心にはそれほど響かなかった。4年後も残る言葉って、難しい。2025/01/08