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内容説明
あるひ、いえにやってきた おれ。
そこには、うまれたばかりの おまえ がいた。
ここは、おれたちのなわばり。
一緒に成長する猫と子ども。
二人とも隅っこが好きで、いつもくっついていたけど、
気がついたら隅っこに おまえ がいないことが多くなって――。
当たり前に過ごしている時間が愛しくなる、大切な人に贈りたい絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
200
表紙絵とタイトルに魅かれて読みました。大森 裕子、二作目です。 さりげない出逢い~成長~別れ、心に沁みるストーリーでした。実際に猫はこんな風に考えているのかも知れないにゃあ(=^・^=) https://www.kadokawa.co.jp/product/322210001428/ 【読メ😻猫】2024/05/29
馨
122
絵本。猫目線の飼い主に対する気持ち。飼い主が赤ちゃんの頃からの付き合いだと、飼い猫もこんな気持ちなのかな。忘れていいからなんて、猫から言われたら悲しいな。飼い主は別の縄張りを見つけても、猫のことは忘れない。2024/04/20
やも
91
この本は一緒に育ったおまえとおれの物語。昨日借りてきてもう5回読んだけど、さもない日常が胸にグッと来て、最後には目が潤んでしまう。色んなことがあったよね。こんなに一緒にいたのに、一緒にはいれなくなる日は、必ず来る。全員に。側にいて繋がるだけが愛情じゃないんだよね。場面の切り取り方がめちゃくちゃ素晴らしくて、これといったエピソードが出てこないのが、とっても良い。2024/05/03
道楽モン
82
これは猫に限る。犬じゃ駄目。飼い主と主人公の距離が絶妙で、まさに猫からの視点。自立とはすなわち、自らのなわばりを守ること。成長の時間差と残り時間の違いは、共生と自立、別離を象徴している。「わすれていいから」という言葉に飼い主に対する大きな愛情と父性が濃縮されているのだ。読み手の勝手な想像力は、猫の自意識を恣意的に擬人化し、そこに人間の価値観を投影して勝手に泣くのだろうけれど、猫の方がクールに自然の摂理を受容していると思う。猫のツンデレ感を巧みに作品化しているが、それはそれで、やはり猫と人間の絆は固いのだ。2024/06/02
ままこ
77
ほのぼのする素敵な表紙。男の子と共に育った猫の視点で描かれている。大森裕子さん描く猫の絵がリアルで1ページ1ページがとても、とても愛おしい。ラストの裏腹な気持ちにキュンとして涙を誘う。1ページ目の窓辺に佇む姿はそこに繋がるんだね。きっと、わすれないよ。2024/05/31