世界史のリテラシー 「中国」は、いかにして統一されたか 始皇帝の六国平定

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世界史のリテラシー 「中国」は、いかにして統一されたか 始皇帝の六国平定

  • 著者名:渡邉義浩
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  • NHK出版(2024/02発売)
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  • ISBN:9784144073113

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内容説明

現代まで引き継がれる一元的支配――その原点は秦王政の「キングダム」にあった。

今の中国の一元的支配の根源は何か? 世界の今を解くカギは、すべて歴史の中にある――。誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と、誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、各国史の第一人者が過去と現在をつないで未来を見通す新シリーズの第5弾! 初めて統一されて以降、二千年以上にわたって広大なエリアを保持し続けてきた「中国」。なぜいくたびも王朝交替を繰り返しながら、一元的支配体制は引き継がれてきたのか? 「辺境の蛮国」と見なされていた秦に現れた、希代の権力者の理想にその原点を見る。

【内容】
第1章 秦王政はいかにして中華統一を成し遂げたのか?
第2章 後進国の秦がなぜ最先端の社会体制を作り出せたのか?
第3章 始皇帝の理想は中華統一の達成であり、統一の維持ではなかった!?
第4章 その後の中国大陸で二千年にわたって影響を与えた「国家モデル」の完成へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

29
中国はなぜいくたびも王朝交替を繰り返しながら、一元的支配体制は引き継がれてきたのか? 辺境の蛮国と見なされていた秦に現れた、希代の権力者の理想にその原点を見る一冊。呂不韋の存在、戦国の七雄の関係の変化、六国平定と郡県制などに見る秦王政の中華統一から、他国出身者の登用などに見る後進国の秦がなぜ最先端の社会体制を作り出せたのか。統一に関する同時代へのインパクトや、その国家モデルがその後の王朝にもたらした影響に至るまで、わりとオーソドックスな内容でしたけど、その分コンパクトにまとまっていて読みやすかったですね。2024/04/02

さとうしん

11
伝世文献の記述を中心とした比較的オーソドックスというか教科書的な作りの本。「古典中国」を押し出してる所がこの著者らしいといったところか。これは著者というより「世界史のリテラシー」シリーズ全体のコンセプトでもあるかもしれないが…… 目新しさはないが、特に間違ったことを書いてあるわけでもないので、手堅い内容を求める向きには悪くない本だと思う。2024/02/10

はるわか

10
秦は君主による法の一元的な把握(君主個人に権力集中)を統治の根本に。商鞅の変法により氏族制を解体。後進国ゆえ成功、他の六国は氏族制の解体が進まず、権力が分散し秦に敗退。よそ者を重用し富国強兵化。厳格な法律で民一人ひとりを支配、兵役と連帯責任で六国平定戦争へ。統一後、始皇帝は全国に郡県制を施行。度量衡・貨幣・文字も統一。中央集権的な官僚制度により民の一人ひとりを支配する個別人身支配に基づき隅々まで統治。二千年続く中国の皇帝支配を支えたのは郡県制。法家の君主観(皇帝は宇宙の主宰者、天子)の背後にある道家の思想2024/03/19

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