工作・謀略の国際政治 - 世界の情報機関とインテリジェンス戦 -

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工作・謀略の国際政治 - 世界の情報機関とインテリジェンス戦 -

  • 著者名:黒井文太郎【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • ワニブックス(2024/02発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784847074035

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内容説明

ガザ紛争、宇露戦争、中国、北朝鮮の動向、読み解く鍵は情報戦である!
国際政治における各国のインテリジェンス組織の裏面を詳細に解読する!

●別班ブームと日本の実情、ガザ紛争、ウクライナ戦争、中国の監視システム  
北朝鮮の暗殺組織 インドvsパキスタンの過激な情報機関、キューバ情報機関
ドイツ特殊部隊の闇、日本赤軍とシリア秘密警察

世界の混迷のカギを解き明かすのは、やっぱり諜報!

世界各地で緊張が高まるこのような状態は今後も長く続くが、そんな時代を生き抜くには、軍事的な防衛力と同じくらいに必要なものがある。
情報戦を勝ち抜く力だ。
実際、ウクライナでの攻防でもガザ紛争でも、探り合いの攻防で敵対する相手を出し抜くとともに、相手陣営の内部を心理的に揺さぶり、さらに国際的な世論までも味方につける高度な“情報戦”が行われている。
そして、その情報戦を担っているのが、米国のCIA(中央情報局)やNSA(国家安全保障局)、ロシアのFSB(連邦保安庁)やGRU(参謀本部情報総局)、あるいはウクライナのGUR(国防省情報総局)やイランの「イスラム革命防衛隊コッズ部隊」、イスラエルの「モサド」や「シンベト」、中国の「公安部」や「連合参謀部情報局」、北朝鮮の「国家保衛省」や「偵察総局」といった各国のインテリジェンス組織だ。
ここで言うインテリジェンス組織とは、国の安全保障のために情報を収集・分析する情報機関のことで、彼らは諜報機関でありながら、同時に相手陣営を惑わしたり誘導したりする秘密工作機関でもある。
自国民を監視・弾圧する独裁国家では、しばしば恐怖の「秘密警察」の顔も持つ。
こうした組織の活動は非公開が原則なので、あまり日々のニュースでは報じられないが、現代の国際政治では非常に重要な役割を担っている。
こうしたインテリジェンス組織の仕組みとウラの活動に目を向け、国際報道で漏れ伝わる関連情報を繋ぎ合わせることで、現代国際政治の深層の一端に迫ってみたいというのが、本書をとりまとめた目的だ。
情報戦という言葉自体はよく聞くが、現実の国際紛争で実際のところ、それはどうなっているのか。具体的な紛争の局面での動きを追ってみようと思う。(はじめにより)


【目次】
第1章ハマス軍事部門vsイスラエル情報機関 ~インテリジェンス戦争としてのガザ紛争~
第2章 知られざる情報戦 ~ウクライナ戦争の深層~
第3章 習近平の恐怖の監視システムとスパイ・ネットワーク
第4章 金正恩「独裁体制」の源泉 ~北朝鮮の暗殺組織~
第5章 問題だらけの「日本の情報機関」
第6章 暗躍する世界の情報・公安機関
第7章 世界最強のインテリジェンス大国=米国情報機関の全貌


【著者プロフィール】
黒井文太郎(くろい・ぶんたろう)
1963年、福島県いわき市生まれ。
福島県立磐城高校、横浜市大文理学部国際関係課程卒。
講談社入社。週刊誌編集者として勤務。同退社後、フリージャーナリスト(NY、モスクワ、カイロを拠点に国際紛争取材専門)。
帰国後、月刊『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て軍事ジャーナリストに。
著書に、『北朝鮮に備える軍事学』『イスラムのテロリスト』(講談社)、『日本の防衛7つの論点』『謀略の昭和裏面史』(宝島社)、『イスラム国の正体』(ベストセラーズ)、ほか多数。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

104
面白かった。様々なフェイクニュースや偽情報が飛び交う中、正しい情報収集に苦労する人々もいる。本書は中東、ロシア、中国、北朝鮮の情報機関の役割や活動を調べた限り記述しさらに、裏付けの乏しい情報にはそのように断りを入れている。ハマスの軍事作戦は、大きな成果を上げたようだが今までになく計画的な奇襲で、かなりの知恵者が作戦を立案したようだ。その他、ロシアウクライナ戦で活躍するそれぞれの情報機関や、中国や北朝鮮の情報機関なども紹介される。詳しすぎて到底記憶に残らない所も多い。(組織名が延々列挙されてる所など)2024/08/01

KAZOO

88
あまり新聞やテレビなどでは報道されていないようなことがかなり書かれている気がしました。インテリジェンスというと手嶋龍一さんや佐藤優さんの著作で結構理解しているつもりでしたが、この本ではさらに奥まで踏み込んでかなり書かれているということがよくわかります。最近のガザやウクライナあるいは香港のことなどについて読んでいると日本は本当に平和であるという気がします。日本の公安は人材やお金も少ないのでしょうね。2025/03/27

Kolon

3
本書を読むと、国際的には工作、謀略が常識的な行為と判る。逆に言えば日本は対謀略に丸裸でこれらにナイーブだ。 日本はスパイ活動に対して対抗出来る法律は無く、スパイ活動も出来ない。 そうした危機感や焦りが本書から伝わる。 本書に望むべきは、防諜活動に関して実に詳しい専門的な記載に満ち溢れているが、もう少し具体的事例の中に組み込んだ構成なら読みやすかったと感じた。 2024/08/10

ロバーツ

1
各国の秘密警察等の最新情報がわかる。2024/04/20

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