内容説明
200年前の大ベストセラーが文庫になってよみがえる。
1800年代のニューヨーク。路上で暮らす靴磨きの少年ディックが、無一文から成功の階段をのぼり始める・・・!
ディックの人生は、裕福で優しい少年フランクとの出会いから変わりはじめます。
主人公ディックの勤勉、誠実、節約思考、向上意欲などの性質は、立身出世のバイブルとして読むことができます。
アメリカンドリーム、自己啓発の原点がここにある。
第一章 ぼろ着のディックを紹介する
第二章 ジョニー・ノーラン
第三章 ディックの提案
第四章 ディックの新しいスーツ
第五章 チャタム通りとブロードウェイ
第六章 ブロードウェイからマディソン・スクエアへ
第七章 財布
第八章 ディックの幼い頃
第九章 三番街の鉄道馬車の一件
第十章 詐欺師を信じた被害者登場
第十一章 ディックの探偵ぶり
第十二章 ディック、モット通りで間借りする
第十三章 ミッキー・マグワイア
第十四章 戦いと勝利
第十五章 ディック、家庭教師を得る
第十六章 最初の授業
第十七章 ディック、上流社会にお目見えする
第十八章 ミッキー・マグワイア、また負ける
第十九章 フォズディックの転職
第二十章 九か月後
第二十一章 ディック、預金通帳をなくす
第二十二章 泥棒追跡
第二十三章 トラヴィス逮捕
第二十四章 ディック、手紙をもらう
第二十五章 ディック、初めて手紙を書く
第二十六章 ハラハラする冒険
第二十七章 結び
原題:Ragged Dick
著者名:Horatio Alger
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐藤(Sato19601027)
70
この本が書かれた1867年のアメリカは、南北戦争後の「再建の時代」。国家統合に向けて修復されつつある時代の啓蒙の書的な位置づけか。主人公の靴磨きの少年ディックは、腕が良く、稼ぎもするが、金遣いの荒い生活を続けていたが、卑怯なことや不名誉なことはしない、盗んだり、人を騙すようなこともないという男らしい一面を持っており、親切な人々と出会う中で、周囲からの信頼を得て行く物語だ。「勤勉、誠実、節約」を基本においてから、次々と幸運を重ねていく。アメリカンドリームを予感させる結末が良い。2024/10/11
ナミのママ
61
1867年に雑誌連載された少年小説シリーズの1作目。帯には「アメリカンドリームの原点、自己啓発の源流がここにある」と書かれている。まさにその通り。ニューヨークで靴磨きをする14歳の孤児が主人公。今まで関わりがなかった人たちと知り合い、吸収しながら成功していく物語。目新しい題材ではないが、今の日本の貧富の差や中途半端な格差の中で読むとファンタジーに思える。懐かしい感じがして好感を持って読了。2024/03/30
toto
28
ユーモア満載で短いエピソードが並ぶのでとても読みやすかった。 シューシャインボーイ(先日浅田次郎作品で知った呼び名)でも正しい道にいれば正しい人に会える、出来すぎなアメリカンドリームでも読んでいて清々しい。 1年くらいで読み書きや数学を覚えた主人公ディックも流石だし、同じ子どもなのに教えたフォズディック、めちゃくちゃ賢い。これぞ教育。 好き場面▶️空腹で1斤くすねようとパン屋に近付いたら偶然お遣いを頼まれ、駄賃のパンを「あれはほんとにうまかったなあ」とディックが振り返るとこ。2025/03/01
いちろく
20
紹介していただいた本。19世紀に執筆された少年のアメリカンドリームを描いた内容。日本では単行本が2006年に文庫が2024年発行と、原作からかなり時間が経過している。内容に関しては、もちろん運の良さもあるのだけれど、靴磨きでコツコツと生きてきた孤児の少年が社会で羽ばたく未来を予感させる内容で心地良さもあった。後書きによると著者は「ディック」シリーズ全6作を描き、他にもこの手のアメリカンドリームの成長物語を130編も世に残していると知り驚く。当時多くの人に読まれた記録からも本書がある主の希望だった点も察す。2026/05/31
北風
14
アメリカンドリームだけど、幸運がどうこうとか、そういうのではなくて、運はあくまで自らが引き寄せたものであり、きっかけにすぎず、ディックが自分の才覚と意思で駆け上がっていくのがいい。情け深く、人情深い彼を、みんなが助けてくれるのは当たり前だな。ご都合主義とはいえ、誰かに対する優しさ、気前の良さは情は人の為ならず、が実現する姿が気持ちがいい。お調子者で、お人好しなのが玉に瑕だけれど、彼の将来が楽しみ。続編があるみたいだけど、そっちは訳されないのかな。2025/03/23
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