角川ホラー文庫<br> ゆうずどの結末

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角川ホラー文庫
ゆうずどの結末

  • 著者名:滝川さり【著者】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • KADOKAWA(2024/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041142059

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内容説明

こんな結末は耐えられない――。
大学に入学して3か月、菊池斗真はサークルの同級生・宮原の投身自殺を目撃してしまう。死因に不審な点もなく遺書もあったことから、彼女の死は自殺と断定された。
宮原の死から数日後、菊池は同じサークルに所属する先輩の日下部から、表紙にいくつかの赤黒い染みがある本を手渡される。それは、宮原が死の瞬間に持っていた小説らしい。
「ゆうずど」というタイトルの小説は角川ホラー文庫から刊行されている普通のホラー小説で、特に宮原の死と結びつけるような内容は描かれていなかった。
しかし、本を読んだ日下部はその翌週に自殺をしてしまう。
そして日下部の死後、なぜか菊池の手元には「ゆうずど」の本が現れていた。
何度捨てても戻ってくる本。そして勝手に進んでいく本に挟まれた黒い栞。自分にしか見えない紙の化け物。
菊池は何とか自らに迫る死の呪いを回避するために、ある手段を講じるが――。

その■■を、絶対に読んではいけない。
あなたの身に恐怖が迫る、新感覚ホラー誕生!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やも

83
読むと呪われる本【ゆうずど】。捨てても捨てても目の前に戻ってくる本。中には黒い栞が挟まれており、読んでもないのに栞の位置が変わっていく。そして栞が最後のページに辿り着くと死ぬらしい。ゆうずどの噂はまことしやかに語られ、その出自も謎…だったはずが🫨😱結末気になって一気読み‼️なかなか凝っててサクッと楽しみました🤭2024/03/22

yukaring

81
「黒い栞が見えたら、終わり」読むほどに自分の身も不安になる呪いの本をめぐる新感覚ホラー。『ゆうづど』という1冊の本。ネット上に拡散する「この本を読んだ者は呪われる」という都市伝説。知らずに手にとった者、人を呪いたいが為にその本を探す者、呪いを体験したいと自ら欲した者、動機はさまざまだが彼らは皆後悔する。何度捨てても戻ってくる本に勝手に進んでいく黒い栞、読んだ者にしか見えない沢山の紙をまとった不気味な女。栞が最終ページまで来た時に彼らは想像を絶する恐怖を体験する。他人事ではないリアル感がかなり怖かった。2024/03/03

こら

68
一度頁を捲ったが最後、呪いに囚われる本「ゆうずど」。手放してもいつの間にか手元に戻り、その間にも黒い栞は徐々に頁を移動し、最後の頁に辿り着くと、呪われた読者に待つのは死。まず「逃げられない」という呪いの容赦無さが叩きつけられる。各章毎に主人公(ゆうずどを手に取った者)が代わり、趣向もミステリ的だったりと飽きさせない。ただし過程は多様でも、最後に待つ結末は・・・絶対的な、死。最終章は賛否あるかもしれないが、最終頁の(編集部注)には唸らされた。これは、電子版より文庫本で手に取るのがより「恐」・・・2024/03/06

眠る山猫屋

57
その本は何処から来た?その本を読むと飛び降りてしまう?呪いにかかる人とかからない人がいる?いくつかの謎が提示され、手探りで読まされいく感じが良い。角川ホラー文庫『ゆうずど』という絶版書籍(笑)初期のラインナップ、無機質な表紙を思い出す。必死に死の因果を解こうとする者、利用しようとする者。人コワに偏重していくが、半ばリモートに接近してくる化け物も厭だ。『リング』に近いが『ゆうずど』の悪意は容赦がない。悲しみではなく、悪意と絶望の重層からできた怪異なのだから。2024/03/16

あっか

51
新作。おおー!めちゃめちゃ好みの直球ホラー!怖いです!滝川さりさんらしい魅力もたっぷり詰まっており、今までで1番好きかもしれません(いつも若干、絶妙に嫌〜な…というか苦手〜な描写があり…笑)。リングっぽさもあり、残穢っぽいノンフィクション感もあり。叙述トリックもあり、まんまと騙されたり。3章で突然あのページが登場する演出はドキッとしたなあ。最後の編集部注も「家族に…?」と不穏さを残させます。途中の栞も怖いし。ゆうずど、の意味、なるほどそういうことか〜。2024/03/03

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