内容説明
あなたの乗っているバスは実は奥が深くてスゴい世界。
バスから日本が見えてくる!
元バス営業所職員兼JR職員の交通系YouTuber綿貫渉がバスから日本を見る、まったく新しいバスエッセイ!
「明日の運転士シフトが決まっていない!」
「日本ではめったに見ない公共交通機関ストライキの実情」
「バスを運転したことがないのに運転士に技術指導をする」
「仲間が一人ずつ休職していく職場」
「人手が足りているので有給を取れる鉄道員に対し、慢性的な人手不足で有給が取れないバス職員」
……etc.
バス営業所職員だったころの苛烈な労働環境、バスと鉄道両方の職員経験を踏まえた二大交通機関の比較、慢性人手不足のバス運転士の特殊な勤務体系、公共交通機関としてのバスの役割、現役バス運転士に聞いた「バス運転士は本当に低賃金重労働で大変なだけの仕事なのか?」といった労働の実情インタビューなど……バスから日本が見えてくる!
日本初・定常運行の自動運転バスに乗ってみた感想や、「キングオブ深夜バス」として知られる、はかた号やアメリカのバス乗車記、テレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」プロデューサー・越山進氏との対談も盛り込んだ、今までにないバスに焦点を絞った1冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レモングラス
95
バス会社で総合職として働いた経験が書かれていて、普段バスを利用しているので興味深く読みました。バスに忘れ物をしたこともあり「バスの忘れ物はどこへ行く?」に納得。バスの運行管理をしていると苦情を言われるのが大半で、お褒めやねぎらいの言葉をいただくことはほとんどないが、サイレントマジョリティという言葉があるように、多数派は声をあげない。本当は多くの人が好意的にとらえてくれているのをバスが故障したときの「大変だと思うけど頑張って」の言葉とともに書かれていて、感謝の気持ち、一乗客としても伝えていきたいと思った。2025/04/29
ma-bo
90
元バス営業所職員でJR職員を経て今は交通系ユーチューバーの著者、少し前に他の出版社から出ているお仕事ドキュメントシリーズにてバスドライバーの目線からの本を読了していたので職員側(運行管理者)目線の内容がより理解できた。バス路線の減便・廃止や2024年問題等、業界の課題にも触れられている、後半は運転士への実情インタビューや、ご自身が東京から大阪まで路線バスを乗り継ぐ旅、テレ東「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」プロデューサーとの対談もあり。2024/03/01
bura
83
バスに乗る事がけっこう好きで、つい手に取ってみた。この筆者はyoutuberであり交通系の著書もいくつか出している。そもそもバス会社に総合職として勤務していた。その時の体験談がベースになっているのでリアルな実態を知る事が出来た。運行管理の大変さ、明日の運転手が決まらない辛さとか、クレーム電話の多さ、故障したバスをバスで牽引する現場に立ち会った時、周りの人が頑張れと声を掛けてくれて感動した話など面白かった。働き方改革や人手不足で運転手が足りないのは深刻である。これからも身近なバスであって欲しいと切に願う。2025/04/13
おかむら
26
バス会社の運行管理者の経験がある交通系YouTuberの人が知られざるバス営業所の日常業務を紹介した本。あんまり類書がないジャンルで地味に面白かったわ。鉄道好きはわりとメジャーな趣味となりましたが、バス好きはまたまだ地味。愛好者も控えめな方が多そうな気がします。私もひそかにバスが好き。前に八王子で西東京バスに乗ったら座席シートが「にしちゅん」柄でテンション上がったなー。2024/03/13
ごへいもち
19
愛が伝わってくる。バス🚌🚍大好き2023/12/10