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内容説明
偉大な業績を残した聖徳太子が天皇になれなかったのはなぜか？ 天智・天武両帝の兄弟に秘められた謎とは？ 史書の行間に垣間見えるわずかな矛盾から、古代王族の闇の世界を練達の作家が大胆に推理する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
49
「聖徳太子はなぜ天皇になれなかったのか」が出版された頃、福沢諭吉に替わられる迄は、聖徳太子は最高額紙幣に印刷される程の人物で、十七条憲法の草案、官位十二階の制定、遣隋使をおくり、法隆寺、四天王寺の建立、摂政となり女帝である叔母の推古天皇を援け国家の礎を築いたヒーローであった。(日本史の教科書にもこの様に印刷されていた筈だ）しかし、現在の教科書には、小さく欄外に厩戸王としか記されておらず実績は稀少である。国策上、大きく持ち上げられて、その後、踏み台を外された人物は、天皇でありえなかったのは当然の事であろう。
ヒデキ
35
著者の豊田さんの歴史小説で述べられていた説の解説かな？ と思って読んでました。 既にこの本がでてから20年 様々な新しい発見が出てきている中で 新しい著作を読みたくなっています。 自説を解説している話が、スケールが大きくなってきて 面白いんですが、 やはり、小説で読みたくなってしまいました。2022/09/16
ふたば＠気合いは、心を込めて準備中
8
『聖徳太子の悲劇』に続いて作者の妄想大暴走パート2、だろう。小説のネタとしては面白いかもしれないが、面白ければいいというものではないだろう。室町時代に編纂された文献まで頭から信じるのはどうかと思うし、何が何でも日本を半島から来た人々に支配されている国にされることには心穏やかにはいられない。納得できる部分がないわけではもちろん無いし、興味深い部分もある。頭から否定するわけではないが、あまりにも自説にあれこれをこじつけ過ぎてはいないだろうか。 2022/02/13
