日本経済新聞出版<br> 2030 半導体の地政学(増補版) 戦略物資を支配するのは誰か

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日本経済新聞出版
2030 半導体の地政学(増補版) 戦略物資を支配するのは誰か

  • 著者名:太田泰彦【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2024/02発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296118960

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内容説明

●経済安全保障をめぐる知られざる攻防戦
ベストセラーになった『2030 半導体の地政学』が2021年末に刊行された後、半導体をめぐる世界のパワーゲームは一段と激しい動きを見せています。わずか2年の間にロシアのウクライナ侵攻が勃発。台湾海峡をめぐる米中の軍事衝突の現実味が高まり、イスラエルとアラブ武装勢力ハマスとの衝突が世界を震撼させました。
日増しにきな臭くなる国際情勢の中で、各国は国家の存亡をかけて半導体の争奪戦を繰り広げています。
なりふり構わず台湾、韓国の企業を囲い込む米国。経済制裁で追い込まれて国内生産に走り出す中国。そして日本では台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場の建設が驚異的なスピードで進み、次世代チップの開発を目指し新会社ラピダス(Rapidus)が電光石火の如く設立されました。
半導体をめぐり世界の裂け目が広がっています。その先に現れるのは、いったいどんな世界なのでしょう……。増補版では、2023年末に至るまでの国際情勢を踏まえて大幅に加筆、修正。理科系出身で国際報道の最前線に立つジャーナリストの著者が、世界地図の解像度を高めて半導体の地政学を読み解きます。

目次

序章 司令塔になったホワイトハウス

 第1章 バイデンのシリコン地図

 第2章 デカップリングは起きるか

 第3章 さまよう台風の目――台湾争奪戦

 第4章 習近平の百年戦争

 第5章 デジタル三国志が始まる

 第6章 日本再起動

 第7章 隠れた主役

 第8章 見えない防衛線

 終章 2030年への日本の戦略

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アベシ

23
本書は2022年に出版されたものの増補版である。まだ2年しか経っていないが、世界は恐ろしく変化している。アメリカはテキサス州にTSMSを招致し自国のチョークポイントを着々と消し込んでいる。ファーウェイに対して行った技術的な封鎖は一時的には効果があったが、7ナノのスマホを発売しその技術力を世界に誇示。日本のNTTが開発した光電融合技術IWON構想と本書では触れられていなかったが、東北大学のスピントロニクスMRAM技術は、日本が再び世界のトップランナーになる核心的技術だ。ラピダスに応用してほしい技術。 2024/09/15

速読おやじ

14
半導体を勉強すればするほど日本の経済安全保障が心配になる。各国がなりふり構わぬスタンスで自国産業を保護し、敵国産業を骨抜きにしようとしている。半導体といっても種類は豊富だし、工程も前と後というざっくりとした括りだけではなく今や相当に細分化している。ひとつひとつの工程がボトルネックになり戦略となるのだ。米国が圧倒的に勝っているように見えても中国も負けてはいない。日本はどうだ??NTTの光半導体、2ナノに挑むラピダスは希望の光となるのか。それにしても政府支援の桁が違うのが気になる。頑張れニッポン!2024/08/25

ふくとみん

11
読書館で借りた。巨額の補助金をつぎ込みながら進む半導体産業。小さな台湾のTSMCが世界を動かしている。データセンターの電力消費の大きいことに驚いた。2024/08/03

真作

6
刊行時から時は流れ、TSMCのフェニックス第1工場が稼働、回路線幅4nmだ。2028年に稼働予定の第2工場では3nm、第3工場では2nmまたはさらに先端のプロセスになるとの報道。一方、JASM熊本工場は12~28nm、建設中の第2工場で6nm、ちょっと寂しくないか。アメリカの目論見通り?この現状を池上さん分かり易く解説してくれないかな。2025/05/17

こけこ

6
半導体は、今や私たちの生活に欠かせない。何年か前の半導体不足で実感。まさに、半導体を制する者は世界を制する。国際情勢も、半導体を通して見ると面白い。2024/03/28

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