内容説明
民法研究の第一人者が,一度は断念した研究者への道を再度志すに至った経緯,恩師との出会い,研究の楽しさ,研究を通じて培った法律問題に対する深く鋭い洞察・理解など,既公表の文章と新たな書き下ろし・講演録等を通じて研究者の魅力を余すところなく伝える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TM
2
中田裕康先生の研究者になるまでの話や,その後のお話をうかがえる本。中田先生といえば,実務家からトップの民法研究者になったすごい人,であり,債権総論と契約法は法学を勉強した人なら一度は見たことがある名著。そんなお方の,基本書からは読み取れない話を読めるのは興味深かった。その他,法学教室に乗せた短い論稿などがまとまっている。学問としての民法が好きな人は読むと面白いかもしれない。2023/09/20
nobuharuobinata
1
近年退職された民法研究者の研究人生をまとめた部分と、他者の業績を紹介する部分とからなる。大民法学者・我妻栄の言葉を引いて、専攻する学問分野の教科書執筆と終生の研究テーマの追究が大学教授の任務である、としている。2023/08/23