内容説明
何ものにも縛られない自由な娘・遊と将軍家斉の息子・斉道の運命の恋――。
江戸から西へ、三日ほど歩いたところにある瀬田村。そこの庄屋の愛娘・遊は、乳飲み子の頃にさらわれた。15年の時を経て、遊は狼女となって帰還する。一方、家斉の息子・斉道は、身体も弱く、癇癪持ちということもあり、気難しい性格をしていた。ある日、転地療養ということで瀬田村が選ばれ、斉道一行が訪れる。庄屋を訪ねていた斉道が出会ったのは、自由に生きる遊だった。やがて、二人は惹かれ合っていくが――。数奇な運命を辿った遊の凛とした生涯を描く、時代劇版ロミオとジュリエット。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふぅ
7
前は雷桜が表紙だったのか、そちらの表紙の方が好きかも。(馬の東雲を思うと、こちらか…) 自由奔放な性格とは言うが、乳児の頃に連れ去られ、山中で親と思っていた男に育てられ人里とは隔離の生活、逞しく生きていかなければ生き抜けなかっただろう。あの人との出会い…この形でしか、お遊は生きていけなかっただろうな。読み終えて始めのエピローグ的な部分に戻り、忘れていたけれど、榎戸だったわと。2025/02/02
うえだ
3
山で育った遊の、りりしさ、いさぎよさ。斉道を迎えに、愛馬と山を駆け下り、行列の輿に参じたときの、遊の気持ちがせつない。2025/07/30
渡口幸枝
0
久しぶりに泣けた2025/06/18
夕焼け雲
0
自らの才覚で農民から大名斉道の家臣に取り立てられた助次郎。赤子の時に誘拐され、山で育った助次郎の妹の遊。遊と斉道の一途な愛、大名の子と知りながら農民として生きた、二人の子、助三郎。数奇な運命と愛に溢れる物語。2025/05/16
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