文春新書<br> 中国「戦狼外交」と闘う

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文春新書
中国「戦狼外交」と闘う

  • 著者名:山上信吾【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 文藝春秋(2024/02発売)
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  • ISBN:9784166614448

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内容説明

日本外交よ、中国の恫喝に屈するな!

櫻井よしこ氏絶賛!
「国益の前に立ちはだかる勢力と果敢に闘った、あっぱれな外交官の血風録」

かつて毛沢東は「政権は銃口から生まれる」との名言を残した。
中国共産党は「力」の信奉者であり、「民主」「平和」といった理念は通じない。
とりわけ習近平政権では、外交にかかわる党幹部が公式の席で日本を含む西側陣営を罵倒、攻撃することが常態化している。
それに対して、日本政府は何ら手を打てずにいた。
いわゆる「チャイナスクール」と呼ばれる親中派外交官らは、逆に中国におもねるような行動をしていたほどだ。

だが、2023年までオーストラリア大使を務めた山上信吾氏は、中国からの恫喝に敢然と立ち向かった。
日米豪を結束させ、中国に対抗する安全保障枠組み(クアッド・日米豪印戦略対話)のために奔走する。
中国は山上大使にありとあらゆる攻撃を仕掛ける。
発言の揚げ足取りや人格攻撃、いわゆる「歴史カード」を持ち出した牽制、さらには親中派ジャーナリストを使ってのネガティブキャンペーン……。

だが、山上大使は売られたケンカには「倍返し」で応じる。
反撃の方針は、「冷静かつ客観的な視点からの反論で、オーストラリアの一般国民を味方につける」「相手(中国)と同じレベルの土俵には乗らない」。
剛毅な姿勢は次第に評価され、豪州政府内に共感が広がっていく。
最後に、「国際社会で通用する人間であるための心がけ」をわかりやすく提示してくれる。
政府だけでなく、民間レベルでも中国による圧力や恫喝にたじろいでしまう日本人が多い中、中国に負けないためのお手本ともいえる作品である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

58
大東亜戦争、て言ってる時点で過激かな。オーストラリア大使。対中国で体張ったようです。佐藤優の本読んでから外務省の人間てだいじょうぶかな、と・・2024/06/06

Hatann

6
前駐オーストラリア特命全権大使による豪州駐在記。国益のために戦うという外交官としての矜持をひしひしと感じる。課題設定は極めてシンプル。アジア大洋州の政治経済にて重要な地位を占めながら、親日派と親中派のあいだでゆれる豪州を、如何に親日路線にひきつけるか。習近平政権以降の戦狼外交スタイルは、外交にて戦う姿勢を見せる点で目を見張るものの、豪州のパブリック・ディプロマシーにて世論を味方にすることに失敗した。種々の手札を駆使して敵失を誘導し、日本の国益に向けて邁進する様子を描く。課題設定に共感するかは別の問題。2024/11/17

yama1000

5
国益を考え、何をなすべきかを問いながらの行動。もの凄い外交官がいたものだ。この知見が今の日本にはつくづく必要だと感じた。一気に読み終えてしまう面白さでした。2024/09/14

tai65

2
星4・52024/10/23

Oki

2
えげつないパブリック・ディプロマシーの状況が垣間見える。 ビッグモーターの元社長のようなメンタリティと支配手法を連想するがそれが破綻せずに継続されているということが驚異。2024/03/30

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