内容説明
八ヶ岳の岩場から、絞殺された若い女が投げ込まれた。被害者は東京のOL西岡万沙子。事件を追う諏訪署の道原刑事は、同じころ万沙子の親友の塩谷涼子が、木曽川で水死体で発見されたことを突き止めた。しかもその前年、涼子の弟勝史までが木曽御岳で遭難死していたのだ。3つの事件に関連はないのか。だが3人につながる人物には、鉄壁のアリバイがあった。長篇山岳ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
26
道原伝吉シリーズ。八ヶ岳で絞殺された後に岩場へ投げ捨てられた女性の事件を追う伝さんコンビ。山もやるという被害者の親友に話を聞きに行ったところ、彼女も同時期に木曽川で変死していた!木曽川の事件は管轄外だが、そちらの捜査に足を突っ込むと八ヶ岳の件の手がかりが浮かび、それを掘り下げると木曽川の件の手がかりが…とクロスしてくるのが興味深い。前年に木曽御岳で遭難死した親友の弟、彼女たちが共に結婚を意識して交際していた男性の影…伝さんたちは地道に真相へ迫っていく。なんとなく犯人の動機やら人間像が雑な感じがして残念。2020/10/18
りょうけん
4
ほしは0ゼロ 聞いたこともない作家の本をなんだか題名だけに惹かれて買って読むと、ろくな事にはならない、のがまたもや証明されてしまった。ああ、無駄にした貴重な読書時間を返せ!www ま、こういうこともあるさ(;_; 2015/04/18
まめ
1
これは山感が少なかったかなぁ。でもこうやってひとつひとつ探っていって事件の解決に導いていくんだなーという過程が面白かった。2018/12/20
どくしょおやじ
0
今年は御岳山に登りたいなぁー...と思っていたところに見つけた図書館除籍本です。しかし、山の話はほとんど出て来ませんでした。話も淡々と進んで気がついたら犯人が捕まっていたという感じです。次にこのシリーズを読むとしたら登ったことがある「仙丈岳殺人事件」かな?2013/05/12