毒入り火刑法廷

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

毒入り火刑法廷

  • 著者名:榊林銘【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 光文社(2024/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334102272

ファイル: /

内容説明

十数年前、突如現れた魔女を取り締まる司法“火刑法廷”。この裁判で魔女と認定された者は火炙りとなる。ある日、空を飛行したのでなければ不可能な死亡事件が起こる。魔女と疑いをかけられた被告の少女カラーをじっと見つめるのは、被害者の義娘となる予定だったエリス。エリスは知っていた。あの夜、本当は何が起こっていたのかを――。怒濤のロジックと驚愕の結末に息をのむ、次世代本格ミステリの最高峰!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

110
魔女が登場する世界が舞台の法廷ミステリとは、何重にも倒錯した超特殊設定。しかも法があってなきが如き火刑法廷での審問官と弁護士の対決は、古美門研介と羽生晴樹のやり合いを思い出す。途中で新たな情報が次々明かされ、現場の見取り図満載ながら各事件の謎が明快に解けず逆にわかりにくくなるので始末が悪い。しかも審問官オペラのドジっ子ぶりはコメディよりひどく、本職の異端審問官が傍聴したら「もっとマジメにやれ」と激怒するのは確実だろう。ミステリというより度重なる失敗を経てオペラの成長を描く純粋なファンタジー小説ではないか。2024/04/09

aquamarine

60
今回榊林さんが作り出したのは、魔女の存在する世界。彼女たちは「火刑法廷」で取り締まられ、この裁判で魔女と認定された者は火炙りとなる…有罪か無罪かより魔女かそうでないかが取り沙汰されるその場での火刑審問官と弁護士の攻防が読みどころなのだが、ここで闘わせるロジックが凄い。図解がわかりやすいのもあって、話が進むたびにそれについていくために頭をフル回転させ、頭の中が熱くなる。さらに魔女と疑われる被疑者側にも審問官のオペラにも感情を持っていかれ夢中で読んだ。初長編だと思うが前作と違うこれも好き。今後も追いかけます。2024/04/20

オフィーリア

56
魔女の実在する世界観での“火刑法廷”、そこで問われるのは“被告は魔女か否か”のみ。魔女と認定されれば即火炙りとなる法廷で、弁護士は魔女を守る為に審問官と論理詭弁捏造何でもありのロジックバトルを繰り広げる。特殊設定下でのハイテンポで綿密な推理バトルに大満足。2024/04/14

さっちゃん

41
特殊設定×魔女×法廷ミステリ。魔法を用いた犯罪は、通常の裁判では法律で裁けない。そこで登場したのが魔女を裁くための特別法廷である「火刑法廷」。火刑法廷で陪審員に魔女と認定されればその場で火炙りに処される。/火刑法廷で審問官を務めるオペラ、魔女の弁護人の毒羊、事件に巻き込まれる可愛い魔女達、どのキャラも好感が持てるので法廷モノなのにどちらも応援したくなる。論理の応酬と心理戦の炸裂についていくのが必死だけど、現場の見取り図もありイメージしやすく面白かった。まだ謎も残っているし、続編が出てくれたら嬉しい。2024/03/19

koma-inu

38
「あと十五秒で死ぬ」作者の初長編。被告が魔女かを暴く、ファンタジー裁判。審問官vs弁護士の騙し合いが見どころ。緊迫感の無いコミカル裁判の中で、逆転に次ぐ逆転推理が広げられる。キャラの視点がコロコロ変わるのと、ゴチャゴチャしたストーリーが読みづらいですが、第三の法廷の怒涛の展開は圧巻。弁護士「毒羊」の正体、エリスの独白は、ホォーっとなりました。多重解決度は半端ない出来で、頭の整理必要です😅続編も期待出来そうなラスト。図解は有難いですが、人物表もあれば良かったなー!2024/04/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21823206
  • ご注意事項