山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫 黒部源流山小屋暮らし

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山と溪谷社
ヤマケイ文庫 黒部源流山小屋暮らし

  • 著者名:やまとけいこ
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 山と溪谷社(2024/02発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635049696

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内容説明

北アルプスの山小屋の中でも、黒部川の岸辺という特殊な環境にある源流の小屋、薬師沢小屋。
働いて当時12年目だったやまとさんのリアルな山小屋ライフを、小屋開けから小屋閉めまでの時間軸に沿って、楽しい文章とイラストで紹介。

文庫化にあたって、支配人昇格後を綴った書き下ろしの原稿と新規イラストを収録。


■内容
・目次 
黒部源流概念図/薬師沢小屋見取り図/はじめに
・第一章 黒部源流のこと
黒部源流と約沢小屋/山小屋創世記
・第二章 薬師沢小屋開け
入山/水事情/電気と電波/クマの被害/従業員十人十色/国立公園と山小屋/物輸ヘリ一回目/ネズミとの攻防/登山道整備と大東新道/増水と鉄砲水/布団干しと布団事情/傾く小屋
・第三章 ハイシーズン到来
ハイシーズンと厨房事情/物輸ヘリ二回目/バイオトイレと五右衛門風呂/遭難事故と山岳警備隊/常連さんと居候/釣りとイワナと私
・第四章 秋の源流と小屋締め
イワナの遡上/上ノ廊下と赤木沢/同居人ヤマネさん/物輸ヘリ三回目/魔のシルバーウィーク/ご近所さん雲ノ平/秋の実りとキノコ中毒事件/薬師沢小屋閉め
・第五章 支配人の日々
さよなら小屋番/一年目の苦難/ヘリポートづくり/外作業/新人を抱えて/遭難救助要請/秋の休暇/薬師沢小屋物語
・おわりに
・文庫版あとがき


■著者について
やまとけいこ
1974年生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。
高校生のときに初めて北アルプスを登り、山に魅了される。
イラストレーター兼アルプス薬師沢小屋従業員。東京都山岳連盟・東京YCC所属。渓流釣りや沢登り、山スキー、クライミングなど幅広くアウトドアに親しむ。
2020年に、長年通い続けた憧れの富山に移住。
立山連峰を眺めながら、新しい生活を始めたところ。
イラストレーターとして、山と溪谷社、Foxfire、PHP研究所、JTBパブリッシングなどで作品を発表。
美術造形の仕事では、国立科学博物館、福井県立恐竜博物館、東京ディズニーランド、藤子・F・不二雄ミュージアム、ほか多数で制作物を展示。
黒部源流の自然と薬師沢小屋が、世界で一番好き。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

二分五厘

18
北アルプス・薬師沢小屋で12シーズンに及ぶアルバイト経験を綴った著書。読みやすい文体とほのぼのとしたイラストで紹介される山小屋生活は魅力一杯。山岳に興味の無かった自分にも、一度訪れてみたいと思わせてもらえます。その分さりげなく書かれている、クマやネズミ等との食べ物をめぐる攻防や、遭難事故のお話が緊張をもたらしています。小屋開けから小屋閉までの3ヶ月半、紙面で堪能させていただきました。2025/07/19

100名山

5
先日読んだ「黒部源流山小屋暮らし」が書き下ろし80頁!支配人昇格後を綴った心証を収録ということでポチして読みました。カラーの絵が10点、モノクロのイラストが16点添付されています。カラーの絵は以前原画展も催されたことがあるようで文庫版の小さな画面ですが見ごたえがあります。モノクロイラストでは番線の使い方、ヘリポートを作ろう、第二徒渉点橋掛け作業、ドラム缶取扱説明書、ホイスト救出、背負いバンド、簡易チェストハーネス等ノウハウ的な図解でおもしろいです。80頁に1,100円を支払いましたが、元は取れます。2024/06/24

くじら

1
山と溪谷社から出版されたやまとけいこさんの山小屋暮らし体験記(エッセイよりも力強い内容なので)。単純な私は自然に囲まれていいなぁと思った反面、野生動物やら天候には絶対歯が立たない。いつか登山者として泊まりに行けたらいいな。まずは近場で山登り再開してみようか。2025/07/20

みぃ

1
黒部源流の薬師沢小屋の支配人でイラストレーターの筆者が大自然の中で営む山小屋の日々をきれいでかわいいイラストとともに綴ったもの。雄大な山々に抱かれた自然は美しいけれど厳しくもあり、山小屋の仕事は雪解けの小屋開けから、押し寄せる登山客への対応、厨房のやりくりなど、過酷に思えるけど、自然や、小屋と小屋で働く仲間、登山客への、筆者の愛情に満ちた眼差しが感じられ、ほっこりあたたかな気持ちになりました。ヨーグルトにまみれたヤマネの話が印象的。体力があればぜひ、黒部源流を、薬師沢小屋を訪れてみたいと思いました。2024/09/20

せらーらー

1
山小屋暮らしを素敵な絵とともに紹介。と、書くとオサレで手の届かない暮らしをイメージするかもしれないが、人間が人間として生きるための、飲食の準備、排泄の処理も事細かに描かれていて、人間のありようがまざまざと提示される。そこは陸の孤島の山の中、サイクル全てをそこで完結させる。山小屋の仕事はあらゆることをこなさなければならない。ことの次第で怪我人の捜索から大水の後の片付け、足りなくなる食糧の数量の心配をし、人間関係の調和をはかる。その中で合間にイワナ釣り、山を堪能する著者。夕日の絵を見て何故か涙が出た。2024/09/18

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