内容説明
已己巳己(いこみき)……似たもの同士 照猫画虎……猫を見ながら虎の絵を描く 変態百出……次々に姿を変える 白馬非馬……白い馬は馬ではない 梁上君子……天井の梁の上にいる立派な人 徙宅忘妻……引っ越しの時に妻を忘れる ――この世にはこういった不可解な熟語が数多くあり、それらを多数集めて解説と例文を加えたのが本書です。 意味不明なもの、笑えるもの、シュールなもの、教訓と取れなくもないもの、愛や美を切なく歌ったもの、長編映画になりそうなほどドラマチックなもの……など多種多様です。 また、比較的よく知られた熟語――君子豹変・呉越同舟・酒池肉林など――も見すごしませんでした。 名の知れた熟語も、本来の意味がぜんぜん違って伝わっていたり、その起源に壮大なドラマが眠っていたするからです。 熟語の織りなす百花繚乱・狂喜乱舞・絢爛華麗をご鑑賞ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
53
奥さまチョイスの本。著者は以前読んだ「奇妙な漢字」と同じ杉岡幸徳氏。世の中の不可解な四字熟語を集めて解説と例文を加えた本。意味不明なもの、笑えるもの、教訓となるものなど約140個の多種多様な熟語が登場。知っていた熟語は1割もありませんでした〜😅気になった四字熟語。【呉越同舟】呉の人と越の人は仲が悪いが、同じ舟に乗って嵐にあったら協力し合うだろう、が本来の意味。【已己巳己(いこみき)】似ているもののたとえ。【清聖濁賢】酒のこと。昔禁酒しても、清酒=聖人、濁り酒=賢人といって飲んでいた故事から。2024/04/01