内容説明
「館」×「孤島」×「特殊設定」×「百合」!
孤絶した楼閣=密室で起きた「絶対不可能殺人」
最侠のヒロインは、最愛の師の「死の謎」を解くことができるのか!?
選考委員絶賛!
第67回江戸川乱歩賞受賞作
綾辻行人「論理的に真相を解き明かしていくスタンスにはブレがなく、スリリングな謎解きの演出も◎」
京極夏彦「南宋の密室という蠱惑。武侠小説としての外連。特殊設定ミステリという挑戦。愉しい」
湖に浮かぶ孤島で、武術の達人・泰隆が遺体となって発見された。三人の武侠を招き、うち一人に「奥義」を授けるとしていた矢先のことだった。孤絶した楼閣は、特殊な武芸を身につけた彼らをもってしても侵入は不可能にみえる。泰隆の愛弟子・紫苑は、姉妹以上の絆で結ばれた恋華とともに、その謎に挑む!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
geshi
33
武侠もの×ミステリー×百合という社会性を完全無視した作品。こういうのを江戸川乱歩賞が採るようになったのか。鍛え上げた武芸によって超人的な技が使えるとは言えできること・できないことをハッキリ示してい特殊設定ミステリーの範囲に収まっている。中盤から歴史要素が加わって過多に感じた。ひっくり返しを構えた解決編はミステリーとしては弱いが一つ一つの解決にドラマ性があり、最後は主人公が解く必然があるのは好印象。全要素をしっかり回収ハッピーエンドで締めてくれる肩ひじ張らずに読めるエンタメだった。2024/03/03
なつくさ
27
江戸川乱歩賞受賞作。舞台は中国。時は宋。湖に浮かぶ楼閣で起こった悲劇。碧眼飛虎の通り名を持つ武術の達人が死体で発見されたのだ。たったひとりの弟子である紫苑は師父の死の謎に挑む。多くの要素が掛け合わされた特殊設定もの。老虎が残した夢。叶えたかった望み。そして、残された想い。ぐっときました。2025/07/20
雨
27
ちょっと合わなかったです。2024/03/03
bayashi
25
昔の中国で本格?ミステリ。面白かった。終始楽しく読めた。ただ北方水滸伝を読んでいたのがかなり効いていたように思うので、それ無しだとどうだったろうか、と考えると人に勧めにくいのが残念。岳飛伝も読むか。。2024/04/05
seba
25
舞台は今から約800年前にあたる南宋。「外功」と「内功」の二つの力を土台とする武術が登場する武俠ミステリ。状況の不可能性をイメージしにくかった一方で、特殊設定部分には十分な説明があるため最初から混乱することなく読めた。登場人物の数も多くなく、皆怒ってばかりの印象はあるものの個性がくどくないため内容が入ってきやすい。また彼らの思惑には歴史的背景が強く絡んできており、中国史に関する知識があればより納得感を持てると思われる。とはいえそれらに蒙い自分でも筋は十分に理解できた。※正しい総ページ数は383(奥付まで)2024/03/27
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