内容説明
古代から近代まで、人々の暮らしや心情を映し出す風俗画は、壁画、絵巻、屏風、浮世絵、漫画、落書など、様々な形で残されてきた。中国の影響から独立、展開し、近世に花開くその歴史は、高松塚古墳壁画から鳥獣戯画、洛中洛外図屏風、見返り美人図、北斎漫画までをも包み込む。古代の落書の精神は平安時代の絵巻に昇華し、仏教的な厭世観(憂世)は刹那主義的な現世肯定の精神(浮世)に受け継がれている。
日本美術史の第一人者が語り尽くす、類いまれな戯画全史。カラー図版多数掲載!
【目次】
第一章 風俗画の東西
第二章 唐美人の移入
第三章 やまと絵の風俗画
第四章 鎌倉、室町時代
第五章 戦国から桃山へ
第六章 桃山風俗画の満開
第七章 初期風俗画の爛熟
第八章 風俗画としての浮世絵
あとがき
学術文庫版あとがき
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takakomama
3
日本の古墳時代から明治初期までの風俗画史ですが、浮世絵や明治初期の記述は少ないです。風俗画の特徴は、現実の生活を描くということが基本で、「のぞき見たさ」を満足させる現実暴露、笑い、カリカチュア、グロテスクといった要素が導入されるそうです。2024/11/27
眉毛ごもら
2
日本の風俗画の明治初頭までの歴史。法隆寺の落書きや絵巻物浮世絵までいろいろである。読んでいる最中とある美術館に行って本書に記載のある絵巻物の模写がおいてあるのに気が付かず該当部分を読んで悶絶したのはいい思い出になりそう(泣)顔の個性や体格の好みが時代ごとに違うの今で言う流行りの絵柄っぽくて面白いと思うしそこから時代と作者の系譜を探り出そうという試みがあると知ってとても面白い研究だと思った。それはそれとして岩佐又兵衛はなんかクセが強いと思う。嫌いじゃないけど。今の二次創作絵界隈もそういう研究されるのかなしら2024/03/24
青15号
0
現世肯定的な日本人の感性は、類まれな風俗画の名作を生んできた。その系譜を古代から紐解いた「語り口調」の本で、平易でありながら、密度は濃い。 主として扱うのは肉筆画である。西洋および中国の事情にも触れつつ、近世初期までの風俗画史をじっくり追いかけ、要所要所で戯画を積極的に取り上げるところはユニーク。しかしながら江戸中期から明治初期までは駆け足で、一般人が風俗画という言葉から一番に思い浮かべるであろう浮世絵版画の詳解を期待すると、肩すかしを食うことになる。カバーの惹句「類まれな戯画全史」は、やや的外れ。2024/06/18
Ta283
0
わかりやすくて良い2024/08/13
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