内容説明
豊臣秀吉の第一位の妻、浅野寧(ねい)。織田信長の家臣として日々戦場の夫を支えつつ、大名の妻としての自分磨きの前半生を送る。その成果は関白豊臣家の誕生後に発揮され、「北政所」の名に恥じない役割を果たした。秀吉死後は「高台院」を名乗り、浅井(あざい)茶々と豊臣家存続に尽力する。従来の「糟糠(そうこう)の妻」イメージの「北政所」像を見直し、等身大の姿に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Toska
15
豊臣秀吉の妻「北政所」として日本史上屈指の知名度を誇る女性だが、様々な俗説がこびりついているのは有名税と言うべきか。秀吉との婚礼が土間しかない貧家で行われたというのも、実は20世紀の歴史家の筆が滑った結果であるらしい。それらを丹念にこそぎ落とし、彼女の実像に迫る本格的な評伝。婚家(豊臣)と生家(杉原/木下)・養家(浅野)、さらにはつき合いのあった諸大名など驚くべき広範な人脈が印象に残った。これこそが、豊家の滅亡後も彼女の人生を支えたのだろう。2025/06/06
MUNEKAZ
11
「ねね」「おね」「北政所」ではなく、史料で確定できる彼女固有の名前ということで、「高台院」が書名となっている。武将の妻として、また天下人の妻として、語弊はあるかもしれないが実に「わきまえた」出来る人物だよなと。やはり秀吉にとっては欠かせぬパートナーであったのだろう。また生涯を通して子を持てなかったが、生家の木下家、養家の浅野家と縁戚には恵まれており、彼女を通して木下家に「豊臣姓」が引き継がれている。秀吉の子を持った茶々が、孤立無援の中で大坂城に散ったことを思うと、いささか対照的に感じるところである。2024/05/23
アメヲトコ
9
2024年2月刊。かつては糟糠の妻、淀との不仲などのイメージで語られてきた高台院(寧)を、書状の丁寧な読解(通説の再解釈も含む)にもとづき等身大の姿で描こうとした一冊です。その波瀾万丈の人生は苦労も多かったと思われ、豊臣家滅亡などは痛恨事であったことでしょう。松平忠輝の配流に悲しむ母茶阿に対して高台院が送った慰めの書状などは、大坂の陣後という当時の状況を思うととりわけ印象的。2024/07/13
takao
4
ふむ2024/05/01
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