水脈

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水脈

  • 著者名:伊岡瞬【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 徳間書店(2024/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198657659

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内容説明

『痣』の名コンビ宮下刑事&真壁刑事が帰ってきた!

【著者からのコメント】

真壁、宮下という〝無茶〟な刑事コンビが初登場した作品が『痣』(徳間文庫)でした。
その後、この2人に人気が出て、わたしの作としてはめずらしくキャラがひとり歩きし、版元をまたいであちこちの作品に登場することとなりました。(少しでも顔を出している作品の総部数は80万部を超えます)
 あの二人組が、本作『水脈』で、堂々〝主役〟として戻ってきます。
そして、シリーズものを書かないわたしとしては、初の「続編」チャレンジになります。
 今回は、エリート血統の帰国子女という「お荷物」のお守りをしながら、未知の闇に挑みます。
事件を解決するのか、ぶち壊すのか。最後まで流れゆく先がわからない『水脈』をご堪能いただければと思います。

【あらすじ】
神田川の護岸に設けられた排水口から、遺体が発見された。
台風の雨で増水した影響で、遺体は地下水路の「暗渠」を通って流れ着いたようだ。死後数日経過しており、猛暑で一部は腐敗も始まっていた。
和泉署に合同捜査本部が立てられ、宮下は久しぶりに真壁と組むことになるのだが、そこには“お客様”も加わることになった。
暗渠に妙に詳しいその客は謎に包まれていた――。

この事件は濁流のひとつにすぎない。

地底には、見えない「水路」が無数に広がっている――


【主な登場人物】
・宮下真人 警視庁高円寺北署、刑事課所属。奥多摩分署時代、真壁と組んでいた。
・真壁修  奥多摩分署から警視庁捜査一課へ引き抜かれる。現在は特務班所属。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

186
伊岡 瞬、3作目です。 本書は、シリーズ第二弾、社会派厭ミステリ復讐譚でした。 今後、実際の事件に合わせて、半グレを扱った作品は、どんどん増えて来るでしょうね。 https://www.tokuma.jp/book/b641108.html2024/03/09

いつでも母さん

148
真壁・宮下の2人が友軍として捜査に加わる事件。なんだかモヤモヤする真相だったなぁ。修士論文作成の為と見学する幹部の姪って本当にこんな事あるのだろうか?それも含めてモヤモヤするのだ。なんだか闇を見せつけられたようでモヤモヤ(←3度目)殺害された被害者が痛まし過ぎる。別の事件で真壁・宮下コンビにまた会いたい。2024/02/26

ma-bo

100
真壁、宮下両刑事のコンビが全編にわたって登場。二人が揃って主役は「痣」以来かな。神田川の護岸に設けられた排水口から、遺体が発見される。遺体は地下水路の暗渠を通って流れ着いたと思われる。エリート幹部の姪で帰国子女のお守りを命ぜられ、両刑事は遊軍扱い。暗渠で見つかった死体の捜査と、交互に語られるDVから逃げてきた母子を匿う親切な老女と事件の関係は?途中まではあまりのめり込めなかったが物語が繋がり出す中盤からは熱を入れて読むことが出来た。2024/04/21

ゆみねこ

89
神田川の排水口から遺体が発見された。台風の雨で増水した影響で地下水路の暗渠を通って流された遺体。他殺体と確認され捜査にあたることになった真壁・宮下のコンビ。そこに修士論文作成のため捜査を見学させて欲しいとひとりの大学院生が加わる。迷路のような地下水路、更に2体の遺体も発見。殺害された被害者たちの正体と、隠された犯罪の闇。面白くないわけではないけど、なんかスッキリ出来なかった。2024/02/20

ごみごみ

64
真壁・宮下コンビには、他の伊岡作品でもお会いしたことがある気がするが、タイトルが思い出せない。この2人が謎の女子大生のお守り役を仰せつかり、遊軍の立場で、ある凄惨な事件に関わっていく。老女が語るパートと事件がどう関わっていくのか?全く予想がつかない。『暗渠』と呼ばれる地下水脈に吸い込まれ、深い闇から抜け出せなくなるような不気味さを感じた。後半の急展開から一気に事件の全容が明らかになっていき、読む手が止まらない。スッキリ、というより虚しさが残るラスト。残虐で痛々しいシーンがあるので苦手な方は要注意!2024/02/21

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