フェイクを見抜く 「危険」情報の読み解き方

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フェイクを見抜く 「危険」情報の読み解き方

  • ISBN:9784863102767

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内容説明

■科学とリスクにまつわるフェイクと闘い続けてきた著者によるファクトチェックの実践講義!
偽情報、誤情報、デマ、不正確な情報、偏った情報……フェイクニュースは複雑化し、見破るのがどんどん難しくなっている。
日本でも少しずつファクトチェックの重要性が認識されつつあるが、科学を装った誤情報の真偽の判定は非常に困難を極める。
世の中に氾濫するフェイクを見抜くためには、どのようなものの見方を身につければよいのだろうか。

[目次]
第1章 フェイクニュースを作り出す手法
第2章 食のリスクをめぐるフェイクニュース-無農薬、無添加、オーガニック
第3章 一つの論文が世界に与えた衝撃-遺伝子組み換え作物
第4章 フェイクニュース・ビジネスで大儲け-除草剤グリホサート
第5章 メディアが好む危ない情報にどう対処するか-ネオニコチノイド系殺虫剤
第6章 記者のバイアスがニュースのバイアスを作る-BSE、中国産食品、新型コロナ、子宮頸がんワクチン
第7章 進むメディアの分断、記者はどこまで自由か-ゲノム編集食品、原発処理水
終 章 フェイクを見抜くために
 

【著者略歴】
唐木英明(からき・ひであき)
農学博士、獣医師。1964年東京大学農学部獣医学科卒業。同大助手、助教授、テキサス大学ダラス医学研究所研究員を経て東京大学教授、アイ
ソトープ総合センター長を併任、2003年名誉教授。倉敷芸術科学大学学長、日本学術会議副会長、公財)食の安全・安心財団理事長などを歴任。日本農学賞、瑞宝中綬章などを受賞。専門は薬理学、毒性学、食品安全。

小島正美(こじま・まさみ)
1951年愛知県犬山市生まれ。愛知県立大学卒業後、毎日新聞社入社。松本支局を経て、東京本社生活報道部で食・健康・医療・環境問題を担当。2018年退職。東京理科大学・元非常勤講師。「食生活ジャーナリストの会」前代表。現在「食品安全情報ネットワーク」共同代表。著書として『海と魚たちの警告』(北斗出版)『メディア・バイアスの正体を明かす』(エネルギーフォーラム)など多数。


この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『フェイクを見抜く 「危険」情報の読み解き方』(2024年1月18日 第1刷)に基づいて制作されました。
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

43
嘘をつく目的:詐欺や不正で他人を欺き金銭や財産を手に入れる、自分の過去の過ちやミスを隠し、責任転嫁。嫌な真実を伝える代わりに嘘で慰める、相手に良い印象を与える(19頁~)。人は共感する話を簡単に信じてしまう(53頁~)。ピーナッツやアーモンドが体によいと言って食べている人にがんは多い(68頁)とは意外である。お金持ちはそういうナッツ類を食べてそうだからねぇ。。著名人の発信が信頼できるとは限らない(122頁~)。2024/12/23

matfalcon

30
遺伝子組み換え、ワクチン、原発処理水…。科学者とジャーナリストが、従来のファクトチェック活動では手に負えない具体的な実例を挙げながら、フェイク情報への対処法を解説。メディアの言論空間の構図や生態も紹介する。2024/03/22

ポルポ・ウィズ・バナナ

4
ここでもロシアのインターネットリサーチエージェンシーが言及されている。あと内海聡が名指しで批判されている。なんだけど、この本自体は微妙な内容で、原発の有用性を仄めかしたり、安倍晋三を過大評価したり、コロナ禍を過小評価している。極め付けは「フェイクニュースを見抜く方法」として「AIを活用しましょう」という項目だな。これだけで価値がゼロに等しくなる笑2024/09/29

ミネチュ

0
この本からは、報道を鵜呑みにしてはいけない、という抽象的メッセージだけを受け取るのがよいでしょう。個別の事例に関しては、この本を信じてはいけないと思います(信じてよいものもあるが信じてはいけないものもあるので)。そういう意味では残念ながら、この本自体がこの本が批判している報道機関のミスリーディングな(あるいは誤った)報道と同じことになっています。また、報道を鵜呑みにしてはいけない、というのはこの本を読む前からわかり切ったことなので、結論としては、全く読む意味のない本だったということでしょうか。2025/01/11

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