内容説明
軽井沢育ちの稀世と英次、東京から避暑にくる未来子と創介は、高校卒業を控えた11月、浅間山に登る計画を立てる。将来の夢を語り、互いに友情とほのかな恋心を抱く4人だったが、そこに悲劇が起きた。登山中の英次の滑落死。残された3人は18歳にして業を背負い、以後、人生の節目のたび邂逅と別れを重ねる。離職、結婚と出産、絶縁状態の親との再会などを経て、50歳を前に彼らはそれぞれにある選択をする。32年にわたる男女の友情と愛情を描く青春群像大河小説。
目次
プロローグ
第一章
第二章
第三章
第四章
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
48
2007年の作品。実は既読かもしれないと思い(タイトル変えて文庫になってるとか)読んでみたら未読作品だった。浅間山での遭難事故をきっかけに3人の人生が変わる。出会いと別れ、それぞれが罪を背負って生きる姿が痛々しい。波瀾万丈の人生を送る3人はあの一瞬がなければという思いを抱えて生きている。人生の節目というのは誰にでもあるし、たらればを言い出したらキリがないけれど一人の死によって遺された者の生き方を問われているように感じた。2024/02/26
おかだ
25
長い物語だがのめり込んで読了。あの一瞬さえなければ…そんな思いに囚われながら、17歳のあの日からそれぞれの人生を生きていく男女。果てしない後悔を抱きつつ、自分の人生を踏みしめ歳を重ねていく3人。そんなに抱えなくても…きっと彼自身はバッシュのせいだと思ってるんじゃないかな…なんて外野は言っちゃいけない、そのくらい重い重い鎖だ。実は、いつかドロッドロの三角関係が始まるのでは…?なんて下衆な期待をしていた私には眩しい、崇高な魂を見せてくれた。悔いも愛も酸いも甘いも全て詰まった、まさに人生。2026/04/30
あゆみらい
20
同世代の人間の話だからか、今現在の関係性がすっと理解できて感情移入して読めた。18歳で登山中に友人が滑落して死亡。その事故からの3人の50歳までの人生。後悔もあり、申し訳なさもあり、3人の胸にずっと友人がいる。二人は創介のことが好きで、二人は稀世の事が好きで。こういうことありますよね。あのまま事故が無くても4人ではいられなかったとは思うけど。良い作品でした!2026/01/11
ヤスヒロ
8
★★★★☆唯川恵2冊目。タイトルと読書メーターの登録数からあまり期待してなかったら、意外と面白かった。2025/07/23
あきひと
7
高校卒業記念に浅間山登山をする男女それぞれ2人ずつ。そのうちの男子一人が滑落死してしまう。残る3人のそれぞれの人生は、自責の念から離れられず30年が経ってしまうという物語。山岳小説かと思ったが、恋愛小説でした。裏表紙にもそう書いてありました。。元は新聞連載とのことで、いくつもの小波が来ますが、印象薄。2024/03/24
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