文春文庫<br> 悪将軍暗殺

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文春文庫
悪将軍暗殺

  • 著者名:武川佑【著】
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • 文藝春秋(2024/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167921736

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内容説明

片腕を失った少女には、全てを見通す“目”があった
襲撃によって父と生き別れ、片腕を失った少女・小鼓。生き残るために戦う中で、彼女は本当の敵は誰なのかに気づく。渾身の歴史小説!

足軽の父と暮らす少女、小鼓(こつづみ)の日常は、都から来た高僧・義圓(ぎえん・後の足利義教)の襲撃により奪われた。左腕を失い父と生き別れた小鼓は、やがて自分に“軍略の才”がある事に気づき……。数多の戦場を仲間たちと駆け抜けながら、小鼓は京を「万人恐怖」で支配する義教への復讐を誓う。著者渾身の傑作歴史小説! 解説・天野純希


単行本『千里をゆけ くじ引き将軍と隻腕女』2021年3月刊
文春文庫版『悪将軍暗殺』に改題 2024年2月刊
この電子書籍は、文春文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coldsurgeon

5
室町時代中期、六代将軍足利義教の頃の、隻腕となった若い女性が、生き抜く物語。籤引き将軍と揶揄される義教を当初は助け、やがて敵対し、将軍暗殺へとかけ進む。隻腕で女性という生きづらい姿でありながら、人という器をなにで満たすかが大事と考える主人公の心の持ち方は、凄まじい。まさに兵(つわもの)。つわものとは、武勇の多寡ではなく、恐れ、惑いながら、生きる途を探すものだった。歴史上の声なき声の者の物語だった。2024/03/05

ワンモアニードユー

3
京都を恐怖に陥れた後の足利義教と会った少女は、自分の父を守ろうとして片腕を切り落とされる。だがその後、義教が孤児を引き取って育てている施設に入って育つが、そこにいろいろな運命が。中盤あたりまではどうもご都合が過ぎるジュブナイル的に捉えてましたが、相模で戦争するあたりの描写から炙り出されるテーマになかなかグッときました。面白いと思います。しかし、本のタイトル、原題のほうがよかったのでは?と。2024/03/07

マサオ-

3
題名は、いまいちだったが、読んでみるとかなり気にいった。。時代が、室町時代、それも足利将軍6代目義教の頃、主人公が、女性。読み始めて女性の成長物語かと思ったがソレではなく、片腕になり、弱い者、虐げられた者たちが、どう生きていくか、ジェンダーの話しまでもっていって、歴史上の人物に無名の主人公を絡めて時代のうねりの中でどう生きていくかまで描かれていて、最後は爽やかに終わらせた結末。他の作品も読んでいきたい。2024/02/27

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