竹書房怪談文庫<br> 「超」怖い話 辰

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竹書房怪談文庫
「超」怖い話 辰

  • ISBN:9784801938458

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内容説明

三体の文楽人形を妻とする男
旧家に伝わる一子相伝の儀式
竜神から預かった約束の皿
新築の家に隠された呪い面

闇を覗く愉悦!
令和の聞き書き怪談集

2024年の始まりに大増ページで贈る「超」怖い話、最新刊。
・無人の山小屋で録音した自然音に混じっていた恐怖の声…「ヒーリング・ミュージック」
・禁じられた川で遊んでいる最中、川面に映る少年の顔が突如老人に変化して…「川遊び」
・7歳になる前に亡くなった初孫が死ぬ前に遺した不気味な言葉…「待望」
・旧宅の屋根裏にあった陶磁の皿。竜神様からの預かり物だというが…「老人と川」
・紋様が老人の顔に見える楕円の石。表情が変わると凶事が…「蒐集家」
・動物が家の周りで死に、畳が腐る新築の家。床板を がすと土で作られたお面が…「瘴気」
・竜の字が入った男と関わってはならぬ。警告のお告げを破ると…「関係」
・商家の亡くなった三人娘を象った文楽人形。一家繁栄の守り神というが…「サタメ」

他、怒涛の恐怖全36話!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

qoop

8
巻末で編著者の加藤一氏が大々的に若手作家の発掘を行う旨を謳っていて驚かされた。現状すでに飽和状態と思えるが、実際は違うのだろうか。実話怪談を発表する場は文章・配信・ライブと広がっているけれど、ジャンルの隆盛と定着は異なるベクトルだし、今の時点での若手育成は必須なのかも。本書もそうだが実話怪談州の多くは幅広い年齢層に取材している印象を受けるけれど、聞き手と話し手の距離感によって聞き取れる話も変わってくるかも知れない訳だし……2024/04/03

銀華

6
久し振りの実話怪談。栄えている家系の儀式や呪物らしきものが多く出た印象が強い本書。シリーズものでいつもより頁数が多めらしい中でも、生身の人間と同様の大きさの文楽人形の三体を妻とする男の『サタメ』が異彩を放しているように感じる。ラストを飾るのもあったが、三体の文楽人形を作られた経緯や課せられた規則の陰鬱さと、その家の跡継ぎとされた男の磨耗さと、女のよく分からない情念が物語性を高めている。短編小説かと思った。不穏な最後の報告もあり、安易に終えられないのが執念深い。2024/03/01

ぼっせぃー

3
「抜く話」「爪に火を灯す」「あべこべの日」「蒐集家」「来ルがら」「肉そば」「評判の店」。実話を謳う怪談としては、その語り口と内容がフィクションが用いうる最低限のリアリティを形成していなければならないと思うのだが、プロレスとして楽しむつもりでいても、これだけ大仰でわざとらしいものを次々読まされれば辟易する。ありがちな設定をごちゃごちゃと引っ掻き回して、ただただ読みづらくさせている話も多い。書き手の刷新を図る新人賞の新設をわざわざあとがきで書いているくらいだ、少なくとも自分のことは自分で分かっているのだろう。2024/03/12

なつ

2
読みやすかった2024/04/12

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