内容説明
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●第59回「谷崎潤一郎賞」受賞!
●「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト 第1位!
●「キノベス!2024」第3位!
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誰かに親切にしなきゃ、
人生は長く退屈なものですよ
18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉
ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生――
助け合い支え合う人々の
40年を描く長編小説
毎日新聞夕刊で話題となった連載小説、待望の書籍化!
目次
第一話 一九八一年
第二話 一九九一年
第三話 二〇〇一年
第四話 二〇一一年
エピローグ 二〇二一年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
1133
着想の根幹にあったのは、巻末の参考文献にも掲げられている、アイリーン・M・ペパーバーグの『アレックスと私』のヨウムだろう。本編ではタイトルにとられたネネがそれである。小説の構成が10年刻みで40年間をカヴァーするのも、ひとえにヨウムの寿命に対応してのものだと思われる。そして、第1話からエピローグにいたるまで、ネネなくしては成立しないのがこの物語である。もちろん、律子のけなげさ(第1話)と真摯な生き方(第2話以降)があってこそそれが活きてくるのだけれど。第1話が終わって、第2話を開いた時に、それが⇒2024/07/23
青乃108号
953
ネネは水車小屋で蕎麦粉を挽く石臼の番をしている、当初10歳のヨウム(オウムにあらず)である。彼を取り巻く人々の、これは長大な群像劇であった。大事件は起きない。悪人も一切登場しない。18歳の姉と8歳の妹を主役に据えた、その後の50年に及ぶ彼女達の人生を人々と共に生きたかのような読後感の良書である。何しろ大部の小説であるし途中冗長に感じる事もないではない。当たり前だ、人生退屈な事の方が多いのだし。長い話を諦めずに読みきるべし。そうしてこそ初めて、エピローグの最高のラストシーンをしみじみ味わえるというものだ。2026/04/28
starbro
919
津村 記久子、2作目です。貧窮姉妹と鸚鵡の40年間に渡るクロニクル、群像劇、読み応えがありましたが、新聞小説のせいか、少し冗長な感じがしました。 https://mainichi.jp/%E6%B0%B4%E8%BB%8A%E5%B0%8F%E5%B1%8B%E3%81%AE%E3%83%8D%E3%83%8D/2023/04/08
niisun
640
世の中の困難な家庭環境にあるすべての若者たちに、この物語で描かれるシェルター(避難場所)のような人間関係が存在することを願わずにはいられません。しかし、相変わらず津村さんの眼差しは暖かい。例えば、村上春樹さんは、人間を上から眺めながら、若干靄のかかったような物語を描くような印象がありますが、津村さんは、低い場所から密度の濃い物語を描く人ではないかと感じます。本を開くと18歳の理佐と8歳の律が、自ら親元を離れて暮らし始めたまちの風景、水車のある蕎麦屋、婦人会が行われる商工会議所などが眼前に広がっていました。2024/01/12
はにこ
599
優しい気持ちになれる話だった。子供のことを考えない親から逃げ出すように始めた子供の二人暮らし。蕎麦屋の夫婦をはじめ優しい人々、そしてネネとの交流の中で生きていく二人。去って行く人を寂しく思いながら時代の流れを感じた。ヨウムはずいぶん長生きするんだな。もう私の年からじゃ飼えないな。ネネのような賢くて可愛い鳥と過ごせたら幸せだろうな。2024/05/20




