内容説明
幕末の長州で松下村塾を開き、明治維新の指導者を多数輩出した吉田松陰。その先駆性や志は現在でも高く評価されるが、一方で社会認識の狭さや自己中心主義といった彼の負の側面は看過されてきた。松陰とはどのような人物だったのか。思想形成や言動を冷静に分析し歴史の流れのなかに位置づけ、安政の大獄で刑死するまでの短い生涯をたどる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アメヲトコ
9
2024年2月刊。著者は日本政治思想史が専門で、カリスマ的に礼讃されることの多い吉田松陰の実像を客観的に描いた一冊です。とにかく思い込みが激しくそして展望なく目の前の感情をすぐに行動に移す性格で、それが幽囚を契機にさらに悪い方へと先鋭化していく。かなり辛口の評価ですが、私自身は松下村塾は全く評価していないので納得な感じです。アメリカへの密航計画が成功していたら彼の人生も変わっていたのかとも思ったりもしますが。2024/05/13
onepei
2
すごく危なっかしい人に感じたのだけど30歳で老成する前だものな2024/03/07
Go Extreme
2
どのように論じられてきたか:松陰の言動を心理に則して理解→客観的な歴史過程のなかに定位→言動の意味を考える 少年時代:短い生涯 兵学修行 山鹿流兵学者・松陰 遊学:新米の兵学師範として 平戸・江戸に遊学 亡命 東北へ旅立つ 水戸学との出会い ペリー来航:密航を企図して長崎へ 密航失敗 伝馬町牢へ 幽囚のひと:野山獄で 講孟余話 山県太華との論争 急旋回―尊王攘夷から刑死へ:通商条約調印 松下村塾の政治セクト化 草莽の臣藤原矩方 武士道精神 死出の旅 死して不朽の見込あらばいつでも死ぬべし 松陰神社創建2024/02/20
Masataka Sakai
1
こんな人が今必要だ2025/06/16
ひさし
0
全体的に批判的な視点。思想と行動中心の内容。それ自体は悪くないが、何故か読むのが進まなかった。2025/05/11
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