内容説明
本書は「食べる」ことに関連した100の季語に注目し、地球科学者としての視点から、食材となる動植物の生態、産地・生息の風土、生命の元となる海や土壌の地球規模の循環をはじめ、食物史、健康への効能、地元に根ざした企業、調理の様子、ときに原産の異国事情にまで筆を走らせる、文理の枠を超えた異色のエッセイです。句作に新鮮な視点を提供するほか、四季の移ろいを感じ、日本の食文化を考えたい方におすすめ。各項目末に掲載する秀句で余韻を味わってください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほう
25
著者は静岡県立大学学長で、専門は地震学、俳人でもある。季語にまつわる食に関する本。博識に驚かされることもさながら、実際に現地に行き調べて、食べて詳細に記録し、ページの終わりには自身の句を含む俳句が掲載されている。好奇心、探究心の詰まった一冊。2024/09/11
Go Extreme
2
俳句・三現則ー現在の現象を現場で詠む 春:梅 虎杖 韮 野蒜 蕨狩 アスパラガス 桜餅 浅蜊 菫 蓬 鱒 夏:苺 寿俳句・三現則ー現在の現象を現場で詠む 春:梅 虎杖 韮 野蒜 蕨狩 アスパラガス 桜餅 浅蜊 菫 蓬 鱒 夏:苺 篠の子 楊桃 瓜 昆布 茄子 山法師の花 鮎 鰻 鮧 蟹 鯖 章魚 パパイヤ 祭 マンゴー 仙人掌の花 秋:南瓜 新大豆 桃 太刀魚 柿 茸 金柑 秋刀魚 椎の実 新蕎麦 冬と年越・新年 季語を飲む 健康と生命維持―薬膳×発酵×救荒食物 稲と米の四季ー地球の恵を科学する2024/02/18