内容説明
聴覚障害のある親の通訳の役割を巡り揺れ動くコーダの思いと親子関係について、多くのコーダと親の語りを通じて解説・分析する1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
18
ヤングケアラーの最たるものであるコーダ。親のために生きる役割を背負わされたコーダ、その重荷は無意識のうちに自身の生き方に制限をかけてしまっているのでは、と思わされました。逃げ出せないもんね。2024/06/26
貧家ピー
7
自身もコーダである著者が、多数のコーダと親たちに聞き取りした結果を基に研究した内容。会話方法、通訳の役割、親とコーダの気持ちの変遷、親子関係の形など。最終章では、親やコーダへの応援メッセージも。ヤングケアラーの一面もあるだろう、手話通訳を利用したり、周囲の人間も聞こえない親と直接会話を試みるなどコーダの負担軽減を図らないといけないと感じた。2024/08/20
りょうちん
4
コーダである著者の15年にわたるコーダ研究の結論のひとつ。通訳の役割を巡るコーダの気持ちや親子関係のことが書かれています。コーダならではの視点を感じました。◆第7章「コーダの健やかな未来のために」では、①周囲の人 ②きこえない親 ③コーダ に向けたメッセージで締めくくられています。ここだけを読んでもとても参考になりますし、かなり心に響くものがあります。もちろん一通り読んで頂きたいけれど。◆「おわりに」には、このようにも書かれています。『どこかで頑張っているコーダにも、この本が届きますように』と。2024/06/23
はなちゃん
3
私は全く手話はできないけれど、難聴者のドラマやドキュメンタリー、本、インスタなどを通して、コーダという存在を知った。昔だったら、コーダは焦点を当てられることはなかったようだから、少しずつだけど難聴者やその周りの世界について情報が出てきているのはいいことだと思う。2024/05/10
takao
2
ふむ2025/07/16