内容説明
キリスト教を中心とした西洋哲学がイスラームの世界ではどのように解釈されてきたのか、それがイスラームの哲学にどう影響を及ぼしてきたのかを、イスラーム法学者がわかりやすく解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
65
日本人哲学者でイスラム信者、という珍しい立ち位置。 イスラムの思想家が馴染みがなくて難しく感じました。 西洋哲学に関しては概説的。フランス現代思想にはあまり言及せず2024/06/09
ta_chanko
23
ニーチェ曰く、現代はニヒリズムの時代。神なき価値なき社会で人々はいかに生きるのか。著者はイスラームが最後の救いだと述べる。確かに、人生の指針が見つからず、人々は(自分も)迷いながら生きているように思える。お金?学歴?仕事?趣味?。また、欧米諸国が掲げる自由・平等などの「普遍的」価値観も、独善的で、実は差別的で、押しつがましく感じられることも多い。イスラーム的には、人を裁けるのは神のみ。難解な内容だが、西洋哲学を相対化して考えることができる。2024/04/12
魚京童!
16
注釈が多くてわからなかった。もっとまとめてくれればいいのに。本文だけさらっと読みたいのに、注釈に阻まれた。一般的な西洋哲学への見方とどう違うのか最初にでも書いていてくれるといいのに。イスラームから見た西洋哲学はこんな風に違うって知りたいのに、知れなかった。大変残念だ。2026/07/18
月をみるもの
16
存在(Sein)と当為(Sollen)をわけるとしたら、自然科学は前者を、社会科学・人文科学を主に後者をあつかう(まあ「科学」と銘打つからには「存在」もある程度はあつかう、、のかな)。「存在」は人間存在を離れた客観的な世界であり、当為は人間社会の中でのみ通用する虚構というか物語であるという解釈が普通だと思うのだが、ハサン先生たち宗教家にとっては逆のようだ。世界を動かす因果律を理解するより先に、「これやっちゃダメ、絶対」という命令を理解せんといかんらしい。子育てした後だと、なるほど、と思わないこともない2024/02/12
Myrmidon
9
まあ仕方ない部分も大きいが、「イスラームから見た」というより「中田考から見た」かな。古代~現代(レヴィ=ストロースやフロムあたりまで)の主要な哲学者・思想家を取り上げて論評するスタイルだが、ハサン先生の主義・嗜好が前に出すぎて粗雑な内容になってしまい、「ハサン先生の哲学自由放談」的な趣き。「前期ウィトゲンシュタインの特徴は論理実証主義です」とか、専攻の方が聞いたら呆れるか笑うかだと思う。真面目にイスラームと西洋哲学の関係を勉強する人よりも、ハサン先生のファン向けのエッセイ集くらいの位置付けか。2024/02/11




