内容説明
夜にしかたどり着けないお店に動くぬいぐるみ!?
イベント企画会社で働く守里は、仕事のことでストレスが溜まり、毎晩なかなか眠れずお疲れモード。
そんな守里はある日、電車を乗り過ごし降りた街で、『ぐっすりカフェ』という謎のカフェに出会う。
そんなちょっと不思議なカフェを舞台にした、眠れない夜にお届けする、短編連作ほっこり安眠ストーリー。
プロローグ
一話 真夜中の出会い
二話 三日月とウサギ
三話 悪夢の正体
四話 月夜のおまじない
五話 祈りの朝
エピローグ
■著者
編乃肌(あみの・はだ)
石川県在住。なんでも興味のある雑食系。主に小説投稿サイト『小説家になろう』で活動中。『第2回お仕事小説コン』で本作が特別賞を受賞し、『花屋「ゆめゆめ」で不思議な花束を』で商業出版デビューし、シリーズ3作品を発行。著書に『金沢あまやどり茶房』(アルファポリス)、『鬼の若様と偽り政略結婚』全3巻(スターツ出版)、『世界で一番『可愛い』雨宮さん、二番目は俺。』1~2巻(マイクロマガジン社)などがある。
■イラストレーター
みっ君
目次
プロローグ
一話 真夜中の出会い
二話 三日月とウサギ
三話 悪夢の正体
四話 月夜のおまじない
五話 祈りの朝
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
荒川叶
18
眠れない夜にいけるカフェっていいな。 食べ物やドリンクも睡眠に大切だけど、なによりおやすみなさいの言葉が一番睡眠に効果ありそう。 2024/03/17
ふわりん
8
タイトルや表紙イラストから何となく内容も想像がついたけど、そんなまったりほっこりに浸りたいと思って読んでみた。ん〜、ほっこりではあったけどまったりはちょっと違うかも。不思議感しかないカフェなのにお客さんは普通の人たち、しかも皆んなそれほど違和感なく馴染んでる。ファンタジックなような、いやいやぬいぐるみたちのけっこう現実感が漂う雰囲気がとても面白くて、ほぼひと息で読み終わった。でも各章を通じての主人公である守里の抱える仕事の悩みもよくあることだし、それに関わる流れも参考になった。正直、期待以上に面白かった。2024/04/22
よう
4
何やらミステリアスだけど、ぬいぐるみ達は可愛くて微笑ましくて。人と人との繋がりにぬくもりも感じる、読後は清々しく癒し効果抜群のお話。食べ物・飲料などと安眠の関係や、花についても少し学べる贅沢な1冊だった。私は網乃肌先生の作品の中で、花屋ゆめゆめの次か、同じくらいこの作品が好きだ。2024/02/22
マッケンジー
3
不眠に悩む人だけがたどり着ける不思議なカフェの話。動くぬいぐるみがとても可愛らしい上に食べ物や飲み物がもたらす安眠効果について書かれている、自分的にお得な一冊だった。2024/02/27
kinta
3
不眠の方しか出会えないカフェ。食べ物もそうですが、気遣いが睡眠を誘う感じ。心優しいお仕事小説です。とはいえ、ウエイターたちがぬいさんたちなので、食べ物を運ぶのに心配しきり。ある種ファンタジーですが、足元覚束ないはず!と読んでいてハラハラww。ぬいぐるみをビニール袋に入れて捨てようとしたときの「ぬい殺し!」と叫ぶあたりがまた可愛くってドキドキ。でもマスター以下みんな微笑ましいので疲れている人読んでほしいですね。表紙のボネは白いけど、チョコレート色じゃないんだ…とつぶやいてみる。2024/01/24