レッド・アロー

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レッド・アロー

  • 著者名:ウィリアムブルワー【著】/上野元美【訳】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 早川書房(2024/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 810pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784152103055

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内容説明

デビュー作で思わぬ反響を呼んだ作家。次作の契約が決まるも原稿は一文字も進まず、前金は旅行に消えた。ある物理学者の回想録ゴーストライターの仕事が決まるも学者は失踪。このまま消えるかサイケデリック療法か。窮地に立たされた作家の精神世界を巡る長篇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

36
語り手と共に思索の迷宮で迷子になる。決して読みづらくはないが奇妙な小説。鬱病と戦いながら瀬戸際を生きる主人公の独白は焦燥感でヒリヒリしているが、何故かあまり重たさは感じられない。形容し難い読み心地である。幸いなことに作中で重要な存在であるマイケル・ポーラン『幻覚剤は役に立つのか』は既読だったので後半はとても興味深く読めた。ただし、ラストの量子重力論を交えた「ある対談」の内容は、正直に言って殆ど意味不明であった。本当に浮遊感を残す着地。「とりとめがない」と言ったらそこまでだが、それも癖のある味わいで面白い。2024/02/01

GO-FEET

3
《様々な読みを可能とする本書であるが、(中略)『幻覚剤は役に立つのか』(マイケル・ポーラン著、亜紀書房、2020)などの書物にあたってから読み返したなら、読後感はジャンルを左右するほど異なるもの になるはずだ。そこでは、『幻覚剤は役に立つのか』という書物があたかも幻覚剤のように働いて読後感/世界観を変化させることになる。  しかし改めて考えるなら、読書というのは本来、そうした世界観の変化を引き起こす(危険な)行為だったはずであり、薬の効きすぎには警告をしておくべきであるかもしれない。》(円城塔) 2024/04/22

三月うさぎ(兄)

1
解説の円城塔によると、マイケル・ポーランの『幻覚剤は役に立つのか』などを読んでから再読するとジャンルが変わってしまうような作品とのことで、トライしてみようと思う。で、初読の感想としては、とにかく幻覚剤が「役に立つ」までが辛い。まどか☆マギカで主人公が魔法少女になるまで辛いくらい辛い。うつ病患者の感じ方が本当にリアルで辛い。不安のある方にはお薦めしません。幻覚剤が「役に立って」からは、え、それでいいの?という収束とともに、ちょっと唖然とする9ページが待っている。これは小説ではないなと思った。色々壊れている。2024/04/18

robauma

1
一作目でベストセラーを出してしまい、そのせいで次作を1行もかけなくなってしまい、うつ病も酷くなってしまう。 サイケデリック療法を試すしかないのか? 面白いがちょっと乗り切れなかった。 軸が色々あって迷ってしまった感じ。2024/03/25

果てなき冒険たまこ

0
SFマガジンのカラー広告でSF作家が激賞とか書いてあったので読んでみた。が、半分読んでもグズグズするばかりの主人公に嫌気がさして読むのをやめてしまった。最近どうもメディアでめったやたらに持ち上げているのを期待して読んでみたらはーずーれー(´-д-)-3。。が続いているのでどうも自分が時代や世間とずれているのではないかと思い始めた。ま、全然気にしてないけどね。2024/04/11

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